九星気学2026年の方位|吉凶方位を建築士が解説

九星気学2026年の方位盤とコンパス、吉凶方位を建築士が解説する記事のイメージ

「2026年に引っ越しや住み替えを考えているけれど、方位が良いのか悪いのか分からないまま動くのは怖い」——九星気学にくわしくない方ほど、そうした不安を感じやすいものです。実際、2026年の年盤は北に暗剣殺と歳破が重なる年で、知らずに動くとリスクが大きい年でもあります。ただし、凶方位は南と北だけで語れるものではありません。

誰にとっても凶となる共通の凶方位と、本命星によって異なる個人の凶方位は別物であり、両方を押さえて初めて「自分にとっての吉方位」が見えてきます。この記事では、一級建築士かつ占術研究家の立場から、2026年の年盤の仕組みと吉凶方位の一覧、動けない場合の代替策、そして引っ越し・リフォームの時期判断まで、占術の理と建築の実の両面から整理します。

この記事を読むと分かること
  • 2026年の年盤配置と、誰にとっても凶となる方位
  • 本命星ごとに異なる、あなただけの凶方位の調べ方
  • 吉方位に動けない場合の方違え・お砂取りという選択肢
  • 2026年の引っ越し・リフォームで押さえておきたい実務ポイント

目次

2026年の九星気学における吉方位・凶方位の基本

2026年の九星気学の年盤配置図と方位磁石
一白水星が中宮に入ることで、八方位の九星配置がすべて入れ替わります

2026年の年盤はどう決まる?立春と一白水星中宮

立春を示す暦と梅の枝、2026年の年盤切り替わりのイメージ
九星気学の年が切り替わるのは1月1日でなく、2026年は2月4日の立春です

2026年は、一白水星が中宮(盤の中央)に入る年です。九星気学で運気が切り替わるのは1月1日ではなく立春で、国立天文台暦計算室が公表している令和8年暦要項によれば2026年2月4日が立春(節分は2月3日)です。

この日を境に「年」が切り替わるため、2026年の年盤は2026年2月4日から2027年2月3日まで有効になります。干支は丙午(ひのえうま)です。

中宮の星は年ごとに一つずつ巡り、中宮が変わると八方位の九星配置もすべて入れ替わります。2026年の八方位配置は下表のとおりです。

方位回座する九星
中央(中宮)一白水星
北六白金星
北東四緑木星
東八白土星
南東九紫火星
南五黄土星
南西七赤金星
西三碧木星
北西二黒土星

この配置表が、次に説明する共通凶方位や本命殺の土台になります。

1月・2月生まれの方への注意

1月1日〜2月3日生まれの方は、九星気学上の「年」が西暦の年と1年ずれます。ご自身の本命星を確認する際は、立春を基準に生年月日を数え直す必要がある点にご注意ください。

建築士 匠庵

2026年の年盤は一白水星が中宮に入る年です。ここが方位を読み解くすべての土台になります。

ユイ

暦って毎年ちがうんですね。てっきり1月1日で切り替わるものだと思っていました。

2026年の共通凶方位|五黄殺(南)・暗剣殺(北)・歳破(北)

2026年に誰にとっても注意が必要な方位は、五黄殺・暗剣殺・歳破の3つです。先ほどの年盤配置表をもとに整理すると次のとおりです。

凶方位の種類2026年の方位内容
五黄殺南五黄土星が回座する方位。トラブル・失敗・破壊的な災厄を招くとされる大凶方位
暗剣殺北五黄殺の対冲(反対側)にあたる方位。突発的なアクシデント・災難を招くとされる
歳破北その年の十二支の対冲方位。2026年は午年のため、対冲の子(北)が歳破にあたる

表のとおり、2026年は暗剣殺と歳破がともに北で重なっています。北は「超大凶方位」として特に注意喚起されることが多い方位ですので、2026年に北への移動や長期滞在を予定している方は時期をずらせないか検討する価値があります。

流派による違い

南の五黄殺は、一部の流派で「火局三合によって凶作用がやわらぐ」とする見方もあります。ただし評価が分かれる論点であり、南を無条件に安全とみなす根拠にはなりません。

凶方位は南と北だけではありません。共通の凶方位に加えて本命星ごとに異なる個人の凶方位があり、混同すると「北に行かなければ大丈夫」という誤った安心につながります。

占術家

五黄殺と暗剣殺は、五黄土星の回座する方位とその対冲というワンセットの関係で理解すると整理しやすくなります。歳破は干支の対冲から決まるため、毎年方位が変わる点も押さえておきたいところです。

本命殺・本命的殺|本命星ごとに異なる個人の凶方位

共通凶方位とは別に、本命星ごとに異なる個人の凶方位があります。それが本命殺と本命的殺です。

本命殺は自分の本命星が回座している方位そのもの、本命的殺はその対冲方位を指します。2026年は中宮が一白水星のため、本命星別の本命殺方位は下表のとおりです。

本命星2026年の本命殺方位
一白水星中宮(移動を伴わないため実務上「なし」とする説あり)
二黒土星北西
三碧木星北東
四緑木星西
五黄土星南
六白金星北
七赤金星南西
八白土星東
九紫火星南東

本命殺は主に肉体面(突発的な病気やケガ、体調悪化)への悪影響が語られる方位で、本命的殺は「自らを破る」形での悪影響が語られる方位です。共通凶方位である五黄殺・暗剣殺・歳破とは、まったく別枠の情報である点を押さえておいてください。

私の鑑定経験では、本命殺・本命的殺と共通凶方位を混同して相談に来られる方が多くいます。「南と北さえ避ければ大丈夫」と思い込むと、自分の本命星にとっての凶方位への移動に気づかないまま計画を進めてしまうことがあります。2026年の方位を正しく判断するには、共通凶方位の表と本命殺の表の両方を自分の本命星に照らして確認する必要があります。

建築士 匠庵

共通の凶方位と、あなただけの凶方位は別物です。両方を確認して初めて、2026年のご自身の方位が見えてきます。

吉方位の考え方|相生・比和とは

吉方位は、本命星・月命星と、その方位に回座する九星との五行の関係で決まります。五行の関係が生かし合う関係になる「相生」、あるいは同じ五行になる「比和」の関係にあたる方位が吉方位です。

本命星・月命星の両方に共通する吉方位を「最大吉方」、本命星のみに共通する吉方位を「吉方」と呼び分けます。五行は「木・火・土・金・水」の5要素で、隣り合う要素が生かし合う関係を相生、同じ要素どうしを比和と呼ぶのが基本の考え方です。

ここで重要な注意点があります。五行の関係が良好でも、その方位が五黄殺・暗剣殺・歳破・本命殺・本命的殺などの凶殺と重なっている場合は、凶が吉を打ち消すとされ、単純な五行相性だけでは判断できません。年盤だけでなく月盤・日盤を重ねて総合的に判断するのが、九星気学の基本的な考え方です。

2026年固有の傾向として、一部の流派では「南(五黄殺)・西北西・東北東」を火局三合の吉方位として挙げる説もあります。ただし南は同時に共通凶方位である五黄殺の方位でもあるため、単純に「吉方位」として扱ってよいかは流派・鑑定士によって評価が分かれます。最終的にはご自身の状況・命式と合わせてご判断いただくことをおすすめします。

占術家

相生・比和という言葉だけを覚えるより、「五行の相性が良くても、凶殺と重なれば凶が優先される」という優先順位の考え方を押さえておく方が、実際の判断では役に立ちます。

方位の測り方に流派差がある理由(角度・真北磁北)

方位磁石と地図、真北と磁北のずれを表すイメージ
方位の基準は真北か磁北かで流派によって判断が分かれます

方位の測り方には、大きく分けて二つの流派差があります。一つは角度の区切り方です。

九星気学では8方位を均等に45度ずつで区切るのが一般的ですが、風水や家相の分野では東西南北(四正)を30度、四隅を60度で区切る流派が主流です。一部の流派では二十四方位(一山15度)を用いて、より細かく判定します。

もう一つが、基準となる北です。流派によって「真北(地図上・北極点基準)」か「磁北(方位磁石が指す北)」かが分かれます。

国土地理院の解説によれば、地図の北(真北)と方位磁石が指す北(磁北)にはずれがあり、そのずれの角度(偏角)は場所や時期によって異なります。真北と磁北のどちらを基準にするかで、方位の判定結果が変わる可能性があります。

どちらが「正しい」と一方的に断定できるものではなく、流派による違いとして受け止める必要があります。方位の基礎を詳しく知りたい方は、九星気学の方位の基本的な調べ方を解説した記事もご覧ください。

流派による違い

角度区切り(45度均等か30/60度か)と、基準となる北(真北か磁北か)は、いずれも流派によって判断が異なります。迷った場合は、断定的な単一の情報源だけに頼らず専門家に相談したうえで判断することをおすすめします。

自分の2026年の吉方位・凶方位を調べる方法

スマートフォンで自分の本命星と吉方位を確認する女性
生年月日を入力するだけで、本命星別の吉方位・凶方位がその場で分かります

まずは本命星を確認する

ここまでの共通凶方位・本命殺・吉方位の考え方は、いずれも「自分の本命星」が分かっていることが前提になります。本命星が分からないままでは、本命殺表を見ても自分がどの方位に注意すべきか判断できませんし、この後ご紹介するツールも正しく使えません。本命星は生まれ持った性質を表すだけでなく、方位判断の起点になる情報でもあります。

本命星は生まれた年(立春基準)によって決まる九星で、一白水星から九紫火星までの9種類に分かれます。ただし、先ほどお伝えしたとおり1月1日〜2月3日生まれの方は立春を基準に年をずらして数える必要があるため、単純に生まれ年の早見表を見るだけでは間違えやすいポイントがあります。

生年月日から機械的に決まる情報である一方、立春をまたぐ年のずれだけは自己判断で見落としやすい部分でもあります。本命星の詳しい調べ方や、1月・2月生まれの方が注意すべき点については、本命星の調べ方を詳しく解説した記事で早見表とあわせて整理していますので、まだ確認できていない方はそちらもご覧ください。

本命星さえ分かれば、ここまでの表から「自分にとっての2026年の本命殺方位」がすぐに分かります。

ユイ

自分の本命星がまだ分かっていないんですが……。

建築士 匠庵

その場合はまず本命星の確認から始めましょう。本命星が分からないと、この先の凶方位表も吉方位の判断も使えません。

自分の2026年の吉方位・凶方位をその場で確認する

ここまでの八方位配置表・共通凶方位表・本命殺表を一つずつ照らし合わせながら自分の方位を確認するのは、九星気学に慣れていない方にとっては手間がかかる作業です。本命星の早見表を確認し、共通凶方位の表と本命殺の表を重ね、さらに吉方位の考え方まで自分で当てはめていくと、それだけで何度も表を行き来することになります。生年月日を入力するだけで、本命星別・2026年の吉方位と凶方位をその場で確認できる自動計算ツールをご用意していますので、あわせてご活用ください。

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文章で表を一つずつ追うより、生年月日を入力していただく方が確実で早く結果を確認できます。とくに本命殺と本命的殺は本命星ごとに方位が異なるため、手計算では取り違えやすいポイントでもあります。

共通凶方位・本命殺・吉方位という3種類の情報を一つずつ照合する手間を省き、自分に関係する部分だけをまとめて確認できる点がツールの強みです。ツールで自分の本命星と2026年の凶方位・吉方位が分かったら、次は年盤だけでなく月盤・日盤も踏まえた総合判断の考え方に進みましょう。

建築士 匠庵

文章で表を追うより、生年月日を入れていただく方が早く正確です。ぜひ活用してみてください。

年盤・月盤・日盤の使い分け

年盤・月盤・日盤を重ねて考えるイメージ図
年盤は大きな流れ、月盤・日盤は当日の細かい調整に使います

九星気学の方位判断では、年盤だけで完結させず、月盤・日盤を重ねて総合的に判断するのが基本です。年盤は1年単位の大きな運気の流れ、月盤は1か月単位、日盤は1日単位の方位の吉凶を示します。引っ越しのように長期間その土地に住み続ける行動は年盤の影響を強く受けるとされ、旅行や短期の外出は月盤・日盤の影響を重視する、という考え方が一般的です。

ここで押さえておきたいのが優先順位です。年盤で吉方位だとしても、月盤や日盤でその方位が凶方位にあたっていれば、実行日を選び直す必要があります。逆に、年盤で共通凶方位(五黄殺・暗剣殺・歳破)にあたる方位は、月盤・日盤がどうであれ移動を避けるべきとされる大原則です。

つまり「共通凶方位は最優先で避け、そのうえで年盤・月盤・日盤が重なって吉となる日を選ぶ」という順番で考えると整理しやすくなります。月盤・日盤の吉凶は月・日ごとに切り替わるため、年盤で吉方位でも動くタイミングによって結果が変わる点も覚えておきましょう。

年盤・月盤・日盤をすべて自分で照合するのは専門知識が必要な作業になるため、実際の移動日を確定する段階では鑑定士など専門家の判断を仰ぐことをおすすめします。

占術家

年盤は大きな流れ、月盤・日盤は当日の細かい調整と考えると理解しやすくなります。共通凶方位は年盤の時点で最優先に避けるべき方位です。

吉方位に行けない・凶方位しか選べない場合の対処法

神社でお砂を授与してもらう様子、方違え・お砂取りのイメージ
お砂取りは実際に引っ越しをしなくても吉方位の気を取り入れる代替策とされています

「2026年に引っ越しをしたいが、諸事情で吉方位に動けない」という方も少なくありません。そうした場合の代替策として古くから伝えられているのが、方違え(かたたがえ)とお砂取りです。

方違えは、目的地が自分にとって凶方位にあたる場合、いったん別の吉方位の場所を経由してから目的地へ向かうことで凶作用を弱めるとされる風習です。何泊すればよいかは流派によって諸説あり、日をまたがず迂回するだけでよいとする説、深夜0時をまたいで宿泊が必要とする説、2〜3か月の滞在が必要とする説などが並立しています。「これが唯一の正しいやり方」と断定できるものではないため、実践する場合は鑑定士に相談しながら進めることをおすすめします。

お砂取り(御神砂取り)は、吉方位にある神社を選んで参拝し、社殿や境内から少量の砂をいただいてくる方法です。たとえば來宮神社では、初穂料を納めてお砂を授与してもらえることが案内されています。持ち帰った砂は敷地の清めや新築時の基礎への混入、部屋への設置などに使われ、実際に引っ越しをしなくても遠方の吉方位の気を取り入れる代替手段として説明されることが多い方法です。

いずれの方法も作法に諸説があり、「絶対にこの手順でなければならない」というものではありません。「引っ越しを避けるべき」で終わらせず、動けない状況でもできる選択肢として知っておいていただければと思います。

ユイ

引っ越しできない場合はどうすればいいですか?

建築士 匠庵

方違えやお砂取りという代替策があります。作法には諸説あるので、実践する際は専門家にもご相談ください。

2026年の方位を引っ越し・リフォームの判断に活かす

引っ越し・住み替えの時期判断に方位をどう使うか

引っ越し準備をする夫婦、住み替え時期の判断のイメージ
吉方位の期間に転居日を合わせるには、契約段階からの逆算が必要です

吉方位が分かったら、次に考えるべきは実際の引っ越し時期です。建築士の実務視点から見ると、引っ越しは「方位が吉かどうか」だけでなく、物件契約から引き渡し、実際の転居日までのスケジュールを踏まえて逆算する必要があります。一般的な住み替えでは、物件探しから契約、引き渡し、荷造り・搬入まで数か月単位の期間がかかることが多く、「吉方位の期間に転居日を合わせたい」と考えるなら、契約や物件探しの段階から逆算してスケジュールを組む必要があります。

年盤で共通凶方位にあたる期間を避けつつ、月盤・日盤も踏まえて転居日の候補を複数用意しておくと、契約交渉や引き渡し時期の都合で日程がずれた場合にも対応しやすくなります。吉方位への引っ越しを具体的にどう計画すればよいか、年盤・月盤の見方や凶方位対策まで含めてより詳しく知りたい方は、吉方位への引っ越しの調べ方を解説した記事もあわせてご覧ください。

リフォーム・引っ越しの実務判断について

引っ越し・リフォームの実務判断(契約時期・工事スケジュールなど)は、建築士・施工業者にもご相談のうえ進めることをおすすめします。方位の都合だけで日程を詰め込むと、住宅ローンの審査など他の実務面にしわ寄せが出ることもあるため、両立できる範囲での計画が現実的です。

契約から引き渡しまでは想定より時間がかかることが多いので、吉方位の期間を狙うなら早めに物件探しを始めることをおすすめします。

動けない場合の代替策|住みながら家相を整えるという選択

住みながらリフォームで間取りを整える様子
引っ越しできない場合でも、住みながら家相を整えるリフォームという選択肢があります

賃貸契約の途中である、住宅ローンが残っている、子どもの転校のタイミングが合わないなど、事情があって今すぐ動けない方も多くいらっしゃいます。また、ご主人にとっては吉方位でも、奥様にとっては凶方位にあたるというように、家族の間で吉凶が一致しないケースも珍しくありません。

こうした「動けない」状況では、引っ越しをしない前提での対策も選択肢になります。方位そのものを変えられなくても、住みながらリフォームで間取りや動線を整えることで、家相の観点から改善できる部分があります。

収納の配置や採光・換気の見直しなど、間取り変更を伴わない範囲でも建築的にできる調整は少なくありません。家族で吉凶が一致しない場合は、共通凶方位(五黄殺・暗剣殺・歳破)だけは家族全員で避け、個人差のある本命殺・本命的殺は優先順位をつけて判断する、という進め方が現実的です。

私の鑑定経験でも、方位と間取りの両方を気にされる施主の方は多く、「引っ越しできないなら諦めるしかないのか」と不安を抱えて相談にいらっしゃるケースをよく目にします。方位が動かせない状況でも、暮らし方や住まいの整え方でできることは残されています。

ユイ

夫は吉方位でも、私は凶方位で……という場合はどうしたらいいんでしょうか。

建築士 匠庵

共通凶方位だけは家族全員で避け、本命殺のような個人差のある部分は優先順位をつけて考えるのが現実的です。

家相との違い|間取りの吉凶と引っ越しの方位取りは別体系

間取り図と方位盤を重ねて確認するイメージ
家相(間取りの吉凶)と引っ越しの方位取りは、判断の対象が異なる別の体系です

ここまで解説してきた吉方位・凶方位は、九星気学における「引っ越しの方位取り(祐気取り)」の考え方です。一方、住宅の間取りの吉凶を扱う「家相」は、これとは別の体系です。

両者は同じ東洋占いの流れをくむものではありますが、判断の対象が異なります。方位取りは「どの方角へ移動するか」を扱い、家相は「今の住まいの間取り自体がどうか」を扱います。

新築やリフォームの現場では、この二つを照らし合わせて判断する流派が多くあります。私は住まいの判断を「占術の理」「建築の実」「暮らしの利」という3つのものさしで整理しています。占術の理は家相・九星気学の古典的な根拠と流派の見解、建築の実は構造・採光・換気・動線・建築基準法など実務的な裏付け、暮らしの利は住む人のライフスタイルや家族構成に即した現実的な落としどころです。

方位取りと家相の判断が食い違うときこそ、この3つのものさしで優先順位を整理することが役立ちます。「方位が凶だから家もすべて良くない」あるいは「間取りが良ければ方位は気にしなくてよい」という二択で考えず、別体系のものとして両方を確認したうえで暮らしに落とし込むのが実務的な進め方です。

建築士 匠庵

占術の理と建築の実、両方を合わせて考えることが、住まいの判断では大切です。方位取りと家相は別の体系ですが、両方を照らし合わせることで判断の精度が上がります。

建築士による間取り診断という選択肢

建築士が間取り診断で相談者に説明している様子
占術の理と建築の実の両面から、間取りと方位取りを合わせて診断します

ここまで、共通凶方位・本命殺・吉方位の調べ方から、動けない場合の代替策、家相との違いまで解説してきました。とはいえ「結局、自分の家はどう考えればいいのか」を一人で判断するのは簡単ではありません。

方位だけでなく間取りも含めて総合的に見てほしいという方には、建築士による間取り診断のサービスもご用意しています。占術の知識だけでは分からない、採光や動線といった建築面の実務的な判断まで含めて相談できる点が特徴です。

一級建築士かつ占術研究家という立場から、占術の理(家相・九星気学の見立て)と建築の実(採光・動線・構造面の実務的な裏付け)の両方を踏まえて、現在お住まいの間取りや、これから住み替え・リフォームを検討している間取りを診断します。方位取りの結果だけでなく、実際の暮らしやすさまで含めて相談したい方に向いているサービスです。

住み替えやリフォームを具体的に検討し始めた段階で方位と間取りの両方を専門家の目で確認しておくと、後になって「もっと早く相談しておけばよかった」と感じる場面を減らせます。

建築士 匠庵

間取りまで含めて診断することもできます。方位取りの結果だけで判断に迷う場合は、一度ご相談ください。

2026年の九星気学・方位に関するよくある質問とまとめ

よくある質問

Q. 2026年の凶方位はどこですか

誰にとっても共通する凶方位は、五黄殺が南、暗剣殺と歳破が北です。2026年は暗剣殺と歳破が北で重なるため特に注意が必要です。加えて本命星ごとに異なる本命殺もあるため、共通凶方位だけで判断せず、ご自身の本命星に基づく凶方位もあわせて確認しましょう。

Q. 五黄殺と暗剣殺の違いは何ですか

五黄殺は五黄土星が回座する方位そのもので、2026年は南が該当します。暗剣殺は五黄殺の対冲(反対側)にあたる方位で、2026年は北が該当します。どちらも共通の大凶方位ですが、五黄殺は破壊的な災厄、暗剣殺は突発的なアクシデントとして語られる点が異なります。

Q. 吉方位に行けない場合はどうすればいいですか

賃貸契約や仕事の都合などで、すぐに吉方位へ動けない方も多くいます。代替策として、方違え(吉方位を経由してから目的地へ向かう)やお砂取り(吉方位の神社でお砂を授与していただく)が伝えられています。作法には流派による諸説があるため、専門家にも相談しながら進めることをおすすめします。

Q. 2026年に引っ越し・リフォームをするのに良い時期はありますか

年盤で共通凶方位にあたる期間は避け、月盤・日盤も踏まえて総合的に判断するのが基本です。実際の引っ越し・リフォームは契約や工事のスケジュールも関わるため、方位だけで日程を決めず、余裕を持った計画のなかで吉方位の期間を選ぶことをおすすめします。

Q. 本命星はどうやって調べますか

本命星は生まれた年(立春基準)によって決まる9種類の九星のいずれかです。1月1日〜2月3日生まれの方は生まれ年のずれに注意が必要です。早見表や具体的な調べ方は、本命星の調べ方を解説した記事で詳しく整理しています。

2026年の吉凶方位を知って、後悔のない住まいの選択を

2026年は一白水星が中宮に入り、南に五黄殺、北に暗剣殺と歳破が重なる、共通凶方位の面では特に北に注意が必要な年です。ただし、それだけで判断を終えず、本命星ごとに異なる本命殺・本命的殺まで確認して初めて、あなた自身にとっての2026年の吉凶方位が見えてきます。

建築士 匠庵

2026年は北の凶方位が重なる年ですが、共通の凶方位とご自身の凶方位を分けて確認すれば、必要以上に不安になる必要はありません。動けない場合の選択肢もありますので、状況に合わせて考えていきましょう。

  • 九星気学において運気が切り替わるのは1月1日でなく2026年2月4日の立春からである
  • 2026年は一白水星が中宮に入る年にあたり八方位すべての九星の配置が入れ替わる
  • 2026年の共通凶方位は五黄殺が南暗剣殺が北歳破も北にあたりとくに北がもっとも要注意
  • 2026年の北は暗剣殺と歳破がともに重なっているためもっとも注意すべき方位にあたる
  • 本命殺と本命的殺は共通凶方位とは別に本命星ごとに方位が異なる個人向けの凶方位である
  • 自分の本命星をまず確認しないと共通凶方位の情報だけでは正しい判断ができないままになる
  • 吉方位は自分の本命星や月命星とその方位に回座する九星との相生比和という関係で決まる
  • 五行の相性が良くても五黄殺や暗剣殺などの凶殺と重なれば凶のほうが優先されてしまう
  • 方位の角度区切りには45度均等と30度60度に分ける流派とがあり判断が分かれてくる
  • 基準となる北は真北か磁北かのどちらを使うかによって流派ごとに判断が異なってくる
  • 吉方位に動けない場合には方違えという古くから伝えられてきた代替策も伝わっている
  • お砂取りは実際に引っ越しをせずとも吉方位にある神社の気を取り入れる代替の方法
  • 家相と九星気学における引っ越しの方位取りはそもそも別々の体系にあたるものである
  • 動けない場合には住みながらリフォームをして家相を整えるという選択肢も残されている
  • 最終的な判断は自身の状況や命式に加えて専門家への相談も合わせて行うようにしたい

2026年の方位は、共通凶方位・本命殺・吉方位を分けて理解することで必要以上に不安がらずに判断できます。占術の理と建築の実を両輪で押さえたうえで、最終的にはご自身の状況・命式と合わせてご判断ください。

2026年の方位についてさらに詳しく知りたい方は、あわせて以下の記事もご覧ください。九星気学の方位そのものの基礎知識、本命星の調べ方、吉方位への引っ越しの実務、そして2026年の八方塞がりについて、それぞれより詳しく解説しています。

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この記事を書いた人

一級建築士・一級建築施工管理技士。数多くの住まいの設計・施工管理に携わってきた建築の専門家です。「同じ間取りでも住む人で運気が変わるのはなぜか」という現場での疑問から東洋占術を学び始めました。
不安を煽らず、建築の理屈で占いを読み解くのがモットー。
占いを盲信せず、建築のプロの視点で「住み心地と運気」をわかりやすく翻訳します。

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