こんにちは、住まいの気学の匠庵です。
神殺(しんさつ)は、命式の四柱の干支から出す補助的な星です。まず四柱を正確に出し、基準別の早見表で該当を確かめる流れが基本になります。この記事では、その手順を無料で再現できるように並べました。
神殺は「特殊星」とも呼ばれ、同じものを指します。ただ、サイトによって星の数も表の細部も違い、調べるほど混乱しやすい分野です。そこで、資料で割れる箇所は表の注記にそのまま出しました。
私は一級建築士です。図面で言えば、神殺は本体を読んだあとに確かめる「特記事項」のようなものです。四柱推命そのものの基本は、四柱推命とはにまとめています。
- 神殺と特殊星の違いと、星が出る仕組み
- 自動計算で四柱を出し、早見表で神殺を引く手順
- 代表的な9つの星の一覧と、割れやすい箇所の注記
- 吉凶に振り回されない、命式全体の読み方
四柱推命の神殺とは?特殊星の基本

この章では、神殺が何を指し、どの干支から出すのかを見ます。サイトごとに星の数や評価が違う理由と、流派による考え方の差もあわせて説明します。
神殺と特殊星は同じもの?
神殺と特殊星は、同じものを指す呼び名です。日本の解説には「特殊星(神殺)」とかっこで並べて書くものもあります。どちらの言葉で調べても、行き着く話は同じです。
神殺は、命式の四柱の干支を、決まった基準と照らして見る星です。四柱とは、生まれた年・月・日・時を表す4本の柱をいいます。各柱は、上の天干(てんかん)と下の地支(ちし)の2文字の組です。
この2文字が基準の干や支に当たると、「その星を持つ」と見ます。通変星や十二運のような本体の読みとは別に、あとから足して見る星です。そのため、補助的な星と呼ばれます。
さて、星の分け方は資料ごとにばらばらです。吉星と凶星に分ける資料があります。
吉・動・中・強・注意の5つに分けるサイトもあります。吉凶をはっきり分けず、星の説明だけを並べる資料もあるわけです。
この記事では、吉凶の二分にはあまり頼りません。まず「持つかどうか」を確かめる手順を軸にします。吉凶は便宜的な目安にすぎない、と考えているからです。
名前の印象にも、少し注意が必要です。神殺には「殺」や「刃」といった強い字が付く星があります。
字面だけで身構えてしまう人もいますが、名前の印象と実際の意味は別物です。落ち着いて、表の見方から覚えていきましょう。
ユイ神殺と特殊星、どっちで調べればいいの?



どちらでも大丈夫です。同じものを指しますから、見つけた解説の呼び名に合わせて読み進めてください。
神殺は四柱の干支から出す星


神殺は、四柱の干支から機械的に出せます。難しい計算は要りません。基準になる文字を決めて、表を引くだけです。
基準は大きく4種類あります。日干(日柱の上の文字)、年支と日支(年柱と日柱の下の文字)、月支(月柱の下の文字)、そして日柱の干支そのものです。星ごとに、どの基準を使うかが決まっています。
- 日干を基準にする星:天乙貴人、文昌貴人、羊刃、紅艶など
- 年支・日支を基準にする星:駅馬、桃花、華蓋など
- 月支を基準にする星:天徳貴人、月徳貴人など
- 日柱の干支で見る星:魁罡、空亡
引き方は、どの星でも同じです。基準の文字から、表で該当する文字を探します。その文字が四柱のどこかの地支にあれば、その星を持つと見ます。
では、具体例で確かめましょう。日干が甲の人が、天乙貴人を調べるとします。
基準は日干ですから、表の甲の列を見ます。そこに並ぶのは、丑と未です。
命式の年・月・日・時の地支のどれかに、丑か未があれば、天乙貴人を持つと見ます。たったこれだけの作業です。
つまり、四柱さえ出ていれば、誰でも自分で確かめられます。冒頭の結論で「四柱の干支が土台」と書いたのは、このためです。五行の強弱を直接使うのではなく、干支の組み合わせで決まります。
建築にたとえると、構造計算の前に寸法表を引く作業に近いでしょう。慣れれば、数分で終わります。
なお、月支や時柱の地支も、照合の対象です。基準の文字から引いた地支が、4つの地支のどれに出ているかを、1つずつ見比べてください。
星の数がサイトで違う理由
神殺の数は、数十種類あります。サイトによって、紹介する星の数が大きく違います。「あっちのサイトにはあるのに、こっちには載っていない」と戸惑う人も多いはずです。
違いの原因は、主に3つあります。1つ目は、どこまでを神殺に入れるかという範囲の違いです。
2つ目に、算出表の細部の流派差があります。3つ目は、書籍やサイトが底本にしている資料の違いです。
ですから、表が食い違っても、誰かが間違えているとは限りません。拠り所にしている資料が違うだけ、ということが多いのです。が、読者としては困りますよね。
星の数が多いサイトほど親切、というわけでもありません。数を追うより、代表的な星を確実に引けるようになるほうが、実際には役に立ちます。
そこで、この記事の表では、資料で割れる箇所に注記を付けました。どこが割れやすいのかを先に知っておくと、ほかのサイトと見比べたときに迷いにくくなります。この記事の表を基準にして、ほかの表との差を探す使い方もできます。
名前の揺れにも、少し注意が必要です。「桃花」と「咸池」は、同じ星として載せる資料が多く、この記事でも「桃花(咸池)」とまとめて書きます。別の星とみる見方もあるため、読み比べるときは名前に注意してください。



サイトによって結果が違うのは、どうしてですか?



星の範囲と、表の細部と、底本が違うからです。どれかが正解というより、拠り所の違いだと受け止めてください。
神殺を重視する流派・しない流派
神殺は、流派によって重視の度合いが大きく変わります。中心に据える流派はほとんどなく、補助として使う資料が多めです。ここでは、主な見方を順に見ていきましょう。
補助的な見方として使う資料が多い一方、運気の判断では使わない流派もあります。さらに、神殺は見る必要がないとする立場の解説もあります。実用上は、魁罡など一部だけを見るという考え方もあるようです。
四柱推命協会のサイトには、不要論の立場で書かれた解説があります。一方で、複数のサイトが「補助的な役割」と位置づけています。見方がこれだけ割れていますから、重視しすぎない姿勢がちょうどよい、というのが私の考えです。
古典との関わりも、簡単に触れておきます。『淵海子平』は、宋の徐大升の著作を明代に楊淙が合わせて補ったとされる、後世にまとめた代表的な古典です。『三命通会』は、明の萬民英が著した命理書です。
この記事では、個別の星の定義を古典の記述として紹介しません。出典を特定できない引用になるのを避けるためです。
日本では、阿部泰山の流れ(泰山流)が知られています。その著書『四柱推命学鑑定法』は、目次に「神殺表」の章を持つ本です。
書誌は国立国会図書館サーチの『四柱推命学鑑定法』書誌で見られます。ただし、泰山流の表の中身が各サイトの表と同じとは言えません。
神殺を無料で確認する早見表の使い方


この章では、四柱を出してから早見表を引くまでの流れを順に説明します。基準別の整理表、代表的な9つの星の一覧、確かめるときの手順の順に進みます。
まず自動計算で四柱を出す


神殺を見るために必要なのは、日干・年支・日支・日柱の4つです。命式のすべてを読み解く必要はありません。ここでは、この4つを確かめるところまでと割り切ります。
出生時間が分からない場合は、時柱の星だけ確かめられません。年柱・月柱・日柱は、生まれた日が分かれば出ます。
時柱以外の星は、時間が不明でも見られます。まず出せるところまで出しましょう。
節入り(月が替わる境目の日時)や、生まれた時刻による四柱の違いは、ツール側が計算に入れています。手計算で万年暦を引くより、まちがいが少なくて済みます。
命式が出たら、日干・年支・日支を、メモに書き出しておくと便利です。日干は日柱の上の文字、日支は日柱の下の文字、年支は年柱の下の文字にあたります。表を引くたびに命式を見返すと、見落としが増えるからです。
手順は次のとおりです。
- 自動計算ツールに、生年月日と出生時間を入れる
- 出た命式から、日干・年支・日支・日柱を書き出す
- 月柱と時柱の地支も、あとで使うので控えておく
- 次の章の早見表を、基準ごとに引いていく
ここで1点だけ、大切な線引きがあります。ツールが出せるのは、四柱・通変星・十二運・五行・空亡までです。
空亡以外の神殺は、ツールでは判定しません。ほかの神殺は、下の早見表で自分で確かめてください。
命式の出し方全般は、四柱推命の出し方で詳しく説明しています。無料の占いの精度が気になる方は、無料の四柱推命占いも参考にしてください。



出生時間が分からないときは、どうなりますか?



時柱の星だけ、確かめられません。それ以外の三柱で見られる星は、ふつうに調べられますので、安心してください。
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早見表は、「まず何を見て表を引くか」で並べると使いやすくなります。星の名前から探すと、どの文字を基準にするのか迷いがちだからです。まず次の整理表で、基準ごとの星を確かめてください。
表① 基準別の整理表
| 基準 | 星 |
|---|---|
| 日干 | 天乙貴人・文昌貴人・羊刃・紅艶(ほか太極貴人・金輿など。ここでは表に入れません) |
| 年支・日支(三合グループ) | 駅馬・桃花(咸池)・華蓋(華蓋は月支基準とする資料もあります) |
| 日柱の干支 | 魁罡・空亡(空亡は日柱の旬から求めます) |
| (参考)月支 | 天徳貴人・月徳貴人は月支基準です。表には入れません |
表の「地支」は、命式の年・月・日・時の4つの地支のどれかと照らします。天干は見ません。ここを間違えやすいので、最初に覚えておくとよいでしょう。
引き方は、次の3つの手順です。
- 星ごとの基準(日干・年支・日支・日柱)を、表①で確認する
- 基準の文字から、次の節の表で該当する地支を引く
- 該当する地支が四柱のどれかの地支にあれば、その星を「持つ」と見る
注記も2つ付けておきます。天乙貴人は、この記事では日干基準で統一しました。
年干から出す流派もあります。華蓋は、年支・日支の三合を基準に紹介します。月支から見る資料もあるため、ほかのサイトと結果が違うときは基準を見比べてください。
月支基準の天徳貴人と月徳貴人は、天干と地支が混ざる表になり、読み間違えやすい星です。この記事の対象外としました。
代表的な神殺の一覧と意味
ここでは、代表的な9つの星を取り上げます。天乙貴人、文昌貴人、駅馬、桃花(咸池)、華蓋、羊刃、紅艶、魁罡、空亡です。太極貴人、天徳貴人、月徳貴人、金輿などは、ほかにも多数ある星として省きます。
まず、星ごとの基準と傾向を一覧にします。吉凶は「〜とされる」という目安で、決まったものではありません。
表② 代表星の一覧
| 星 | 基準 | 吉凶の傾向 | ひとこと |
|---|---|---|---|
| 天乙貴人 | 日干 | 吉星とされる | 助けや知性に関わる星とされる |
| 文昌貴人 | 日干 | 吉星とされる | 学びや表現に関わる星とされる |
| 駅馬 | 年支・日支 | 中立 | 移動や変化を表す動きの星 |
| 桃花(咸池) | 年支・日支 | 両面 | 人気や魅力の星。使い方で出方が変わる |
| 華蓋 | 年支・日支(月支とする資料あり) | 中立 | 芸術や専門を深める力とも、孤独に傾くとも書かれる |
| 羊刃 | 日干 | 強いエネルギーの星 | 凶星に分類されることもあるが、悪運とは限らない |
| 紅艶 | 日干 | 中立〜注意 | 愛嬌の星とも、異性関係の注意とも書かれる |
| 魁罡 | 日柱 | 両面 | 吉凶が極端に出るとされる |
| 空亡 | 日柱の旬 | 注意 | 吉凶ではなく、空白や実感の持ちにくさとして扱う |
次に、日干から引く4つの星の対応表です。日干の列を見て、該当する地支を命式の4つの地支と照らしてください。
表③ 日干別の対応表
| 日干 | 甲 | 乙 | 丙 | 丁 | 戊 | 己 | 庚 | 辛 | 壬 | 癸 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 天乙貴人 | 丑・未 | 子・申 | 酉・亥 | 酉・亥 | 丑・未 | 子・申 | 丑・未 | 寅・午 | 卯・巳 | 卯・巳 |
| 文昌貴人 | 巳 | 午 | 申 | 酉 | 申 | 酉 | 亥 | 子 | 寅 | 卯 |
| 羊刃 | 卯 | 辰 | 午 | 未 | 午 | 未 | 酉 | 戌 | 子 | 丑 |
| 紅艶 | 午 | 申※ | 寅 | 未 | 辰 | 辰 | 戌 | 酉 | 子 | 申 |
年支または日支から引く3つの星は、三合グループの表で引きます。三合とは、十二支を4組に分けた組み合わせのことです。自分の年支か日支が、どの組に入るかを探してください。
【三合グループ表 駅馬・桃花(咸池)・華蓋】
| 年支・日支 | 申・子・辰 | 寅・午・戌 | 巳・酉・丑 | 亥・卯・未 |
|---|---|---|---|---|
| 駅馬 | 寅 | 申 | 亥 | 巳 |
| 桃花(咸池) | 酉 | 卯 | 午 | 子 |
| 華蓋 | 辰 | 戌 | 丑 | 未 |
魁罡は、日柱の干支が次の4つのどれかなら持つと見ます。
【魁罡になる日柱】
| 魁罡になる日柱 | 戊戌 | 庚辰 | 庚戌 | 壬辰 |
|---|
表の注記は次のとおりです。資料で割れる箇所なので、ほかのサイトと見比べるときの手がかりにしてください。
- 紅艶の乙=申:申とする資料が多いものの、午とする資料もあります(表の※)
- 華蓋の基準=年支・日支の三合:月支から見る資料もあります
- 羊刃の陰干(乙・丁・己・辛・癸):流派によって扱いが違います。陽干(甲・丙・戊・庚・壬)が基本です
- 魁罡=4つの干支:5つや6つとする流派もありますが、この記事では4つにしました
- 天乙貴人=日干基準:年干から出す流派もあります
- 文昌貴人は、天厨貴人とは別の星です
駅馬は、移動や変化を表す動きの星です。年支と日支の両方から見る流派が多く、日支だけで見る資料もあります。意味や調べ方は、四柱推命の駅馬とはをご覧ください。
空亡は、日柱の旬(十日ひとまとまりの区切り)から求めます。組は6つあります。
四柱推命では空亡、算命学では天中殺と呼ぶことが多い星です。詳しくは四柱推命の空亡とはをご覧ください。
特記事項のように確かめる手順


神殺の確認は、図面の特記事項を見る作業によく似ています。ここでは一般的な設計実務の話として、たとえてみましょう。
設計図書には、図面本体のほかに、特記仕様書という書類が付きます。図面だけでは書ききれない仕様や条件を、補足する書類です。
本体を読んだあとに、付帯条件として確かめます。これだけで建物の良し悪しが決まることはありません。
神殺も同じ位置づけです。本体は、四柱・通変星・十二運・五行です。神殺は、その本体を読んだあとに確かめる付帯条件だと考えると、順番を間違えません。
確かめる順番は、次のとおりです。
- 四柱を出す
- 星ごとに、基準になる文字を決める
- 早見表で、該当する地支や干支を引く
- その星が、年・月・日・時のどの柱に出たかを見る
- 通変星や十二運、五行のバランスと合わせて読む
④の「どの柱に出たか」には、柱ごとの意味づけを説く見方もあります。ただ、流派で考え方が分かれる部分なので、まずは「どこかの柱にある」と確かめるだけで十分です。
⑤が最も大切です。表を引いて星が見つかると、つい盛り上がってしまいます。
が、特記事項だけを眺めて設計の良し悪しを語れないのと同じで、星だけでは何も決まりません。ここは、自分にも言い聞かせています・・・。



特記事項は、図面本体と一緒に読むものです。神殺もまず本体を読み、そのあとで確かめる順番にしましょう。
神殺の吉凶と命式全体の見方


この章では、見つかった星をどう受け止めるかを考えます。吉凶が割れる理由、凶星とされる星への向き合い方、命式全体の中での読み方を順に見ていきます。
吉と凶の両面を持つ星が多い
吉星と凶星の分け方は、便宜的なものです。出典によって、同じ星が吉に入ったり、凶に入ったり、中立に入ったりします。特に割れやすいのが、桃花・紅艶・華蓋・羊刃・駅馬です。
桃花(咸池)は、人気や魅力の星とされます。ただ、使い方によって出方が変わるため、両面を持つ星と書かれることが多いのです。
羊刃は、非常に強いエネルギーの星とされます。凶星に分類する資料は多いものの、悪い運とは限らない、とも説明されます。ほかの星との組み合わせで、働き方が変わるという考え方です。
駅馬は、移動や変化を表す動きの星です。華蓋は、芸術や専門を深める力とも、孤独に傾く面とも書かれます。紅艶は、愛嬌の星とも、異性関係の注意とも読まれる星です。
こう見てくると、「吉か凶か」の二択では収まらない星のほうが多いと分かります。
建築でも、同じ部材が場所によって長所にも短所にもなります。窓が大きいと明るいのですが、夏の暑さや冬の寒さは増える、といった具合です。星も、置かれた場所と周りとの組み合わせで見るものです。
- 桃花(咸池):人気や魅力の星。使い方で出方が変わるとされる
- 羊刃:強いエネルギーの星。凶星とされることが多いが、悪運とは限らない
- 駅馬:動きの星。吉凶は中立とされる
- 華蓋:才能を深める力とも、孤独に傾くとも書かれる
- 紅艶:愛嬌の星とも、異性関係の注意とも書かれる
ネットでは、星の評価について強い言い方も見かけます。この記事では、そうした断定は採りません。資料によって評価が割れている星は、割れているままに書くのが誠実だと考えるからです。



吉凶の分類は、資料ごとの便宜的な目安です。大切なのは、星が命式の中でどんな役割を果たすかという点だと言われます。
凶星があっても悲観しなくてよい


「凶星があると言われて、怖くなりました」。そんな声はよく聞きます。心配になる気持ちは、よく分かります。
でも、安心してください。凶星とされる星があっても、それだけで不運とは言えません。
複数の解説が、そろって同じ趣旨を述べています。吉星があれば安泰とは限らず、凶星があれば不運とも限りません。
たとえば、魁罡や羊刃には、強い言葉で書かれた解説もあります。が、それは星の性質が極端に出やすいという意味にすぎません。
使い方しだいで、強みにもなる性質です。この記事では、特定の星を挙げて不利だと決めつけるような書き方はしません。
神殺が多い人も、一つもない人も、それだけでは良し悪しが決まりません。星が多ければ、いろいろな性質が出やすいだけです。星が少なければ、本体の通変星や五行の読みがはっきり出る、と受け止めてください。
また、出生時間が分からなくても、確認できる星は多くあります。日干・年支・日支・日柱を基準にする星は、時柱以外の三柱だけで調べられるからです。時間が分からないからと、あきらめる必要はありません。
それでも気持ちが落ち着かないときは、画面を閉じて、少し休みましょう。占いは、暮らしを少し前向きにするための材料です。



凶星があって、怖いです・・・。



凶星とされる星があっても、それだけで悪い運命とは言えません。命式全体で見るものですから、一つの星で落ち込まないでくださいね。
神殺は、自分の傾向を知るための参考です。医療・法律・お金の判断を、占いで置き換えることはしないでください。
神殺だけで判断しない読み方
神殺は補助です。星が見つかっても、それだけで読み切らず、命式の本体と合わせて見ます。多くの解説が、同じ考え方を示しています。
合わせて見るのは、日干の強さ、通変星、十二運、五行のバランスです。この4つで命式の骨組みを読み、神殺で細部を補います。順番を逆にすると、星の印象だけが先に立ってしまいます。
1つの星だけでは当てはまらない例も、一般論として挙げておきましょう。人気の星とされる桃花を持っていても、それだけで人気が出るとは限りません。逆に、星を持たなくても、人柄で慕われる人はいくらでもいます。
「あの人は星が多いのに目立たない」といった話も、同じ理由で起こります。星は、性格や運勢をそのまま決めるものではなく、傾向を知る手がかりにすぎないからです。
読み方の流れを、次にまとめます。
- 日干の強さと、五行のバランスをつかむ
- 通変星と十二運で、性質の出方を読む
- 神殺で、付帯条件として補足する
- 気になる星は、基準と注記を見直す
最終的にはご自身の状況・命式と合わせてご判断を、という点だけは変わりません。星の説明を読んで心が動いたら、その気持ちを手がかりにするのも一つの方法です。が、人生の大きな決断を星だけで決めるのは、おすすめしません。
命式を個別に詳しく見てほしい場合は、占い師に相談する方法もあります。自分の命式のどこが気になるのかを、整理してから相談すると、話がスムーズに進みます。



結局、どう読めばいいの?



本体を読んで、神殺で補う。この順番を守れば大丈夫です。星はあくまで補助だと覚えておいてください。
あの人との関係、これからの選択。
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個別の星をもっと知るには
この記事では、代表的な9つの星を一覧にしました。個別の星をさらに詳しく知りたい場合は、ほかの記事へ進むと理解が深まります。ここでは、公開済みの記事を3つ紹介します。
1つ目は駅馬です。駅馬は、移動や変化を表す動きの星で、年支と日支のどちらから見るかで流派が分かれます。意味の読み方や調べ方は、駅馬の意味と調べ方で詳しく説明しています。
2つ目は十二運です。十二運は、神殺と同じく日干を土台に出す指標で、人の一生になぞらえた12の段階で運気の強さを見ます。
神殺は補助ですから、通変星や十二運と合わせて読むのが基本です。四柱推命の十二運で、全体を見渡せます。
3つ目は空亡です。ツールの結果画面にも出る星で、日柱の旬から求めます。算命学の天中殺との関係も含めて、空亡と天中殺の違いで説明しています。
天乙貴人や紅艶、太極貴人といった星も、それぞれ奥の深い星です。この記事では一覧までにとどめました。
ひとつずつ読み進めると、表の見方が少しずつ身についていきます。気になる星から、気軽にのぞいてみてください。
神殺の無料確認でよくある質問とまとめ


この章では、住まいの気学ならではの「3つのものさし」でここまでの内容を見直します。そのあと、よくある質問に答え、最後に要点をまとめます。
3つのものさしで見る神殺


当サイトでは、物事を「3つのものさし」で見ます。占術の理(ことわり)、建築の実(じつ)、暮らしの利(り)の3つです。神殺にも、この3つを当ててみましょう。
占術の理から見ると、神殺は基準と表で出す補助的な星です。星ごとに基準が違い、表の細部は流派で割れます。重視する流派もあれば、重視しない流派もあります。
建築の実から見ると、神殺に建築的な裏付けはありません。住まいへの影響を断定することも、できません。
言えるのは、算出が表との照合という機械的な手順だという点です。図面の特記事項を確かめる作業に近い、というのは前の章でお話ししたとおりです。
暮らしの利から見ると、神殺には2つの使い道があります。1つは、無料で自分の命式を確かめられること。もう1つは、1つの星に一喜一憂しない見方を身につけることです。
3つのものさしを使うと、神殺の位置づけが立体的に見えてきます。どれか1つだけで見ると、偏った理解になりやすいのです。
占術の理だけを見れば、星の名前に振り回されます。暮らしの利を忘れると、気持ちが重くなるだけでしょう。
なお、引っ越しや工事など、住まいの実際の判断は、占いだけで決めないでください。建築士や施工業者にご相談のうえ、進めてほしいと思います。
- 占術の理:基準と表で出す補助的な星。流派差があり、重視度も分かれる
- 建築の実:建築的な裏付けはなく、算出は表との照合という機械的な手順
- 暮らしの利:無料で自分の命式を確かめ、1つの星に一喜一憂しない見方を持つ
よくある質問
神殺について、よく寄せられる4つの質問にお答えします。
Q. 四柱推命の神殺は生年月日だけで無料で調べられますか?出生時間がわからなくても確認できますか?
生年月日が分かれば、年柱・月柱・日柱が出るため、時柱以外の星は確かめられます。時柱の星だけは、出生時間が必要です。
自動計算ツールで四柱を出し、早見表で基準の干支を引いて確かめます。なお、ツールが判定するのは空亡までです。
Q. 神殺で凶星がついていたら、悪い運命ということですか?
そうとは限りません。吉凶の分け方は便宜的で、凶星とされる星にも強みとして働く面があります。
星の評価は資料によって割れます。日干の強さや通変星など、命式全体の中で読むことが大切です。
Q. 神殺が多い、または一つもない命式はよくないのでしょうか?
数だけでは、良し悪しは決まりません。星が多ければ性質が多面的に出やすく、少なければ本体の読みがはっきり出ると受け止めてください。多くても少なくても、命式全体のバランスと合わせて見るのが基本です。
Q. サイトや本によって神殺の表が違うのはなぜですか?どれを信じればよいですか?
拠り所にした資料や流派が違うためです。この記事でも、紅艶の乙や華蓋の基準などは、本文の表の注記に示しました。どれかを正解と決めず、基準と注記を見比べて、納得できる表を使ってください。
四柱推命の神殺を無料で確認するまとめ
ここまで、神殺の仕組みから、早見表の引き方、読み方まで見てきました。流れは、四柱を出す、基準別の早見表で確かめる、補助として全体を見る、の3段階です。
神殺は、本体の命式を読んだあとに確かめる付帯条件です。星が見つかっても、見つからなくても、あわてる必要はありません。表を引いた経験は、これから命式を読むときにも役立ちます。



星は、あなたを決めつけるものではありません。表を引いて、命式を知るきっかけにしてもらえれば十分です。
ほかの占術で、命式や命盤の出し方を見ることもできます。算命学なら算命学の十大主星とはが入り口になります。生まれ年の星で見る九星気学なら、九星気学の相性も参考になるでしょう。
四柱推命の全体像を見直したいときは、四柱推命とはにもどってください。最後に、最終的にはご自身の状況・命式と合わせてご判断をお願いします。
- 神殺と特殊星は同じものを指す呼び名だと知り、どちらの言葉で調べても迷わなくなった
- 改めて神殺は四柱の干支を基準の干や支と照らして出す、補助的な星だとしっかり理解できた
- 星ごとに基準が違い、日干・年支・日支・日柱などで見ると整理して覚えやすいと分かった
- 神殺を調べる前に、まず四柱を正確に出すことが大切だと、きちんと確かめることができた
- 自動計算で出せるのは空亡までで、ほかの神殺は早見表で自分で確かめると、はっきり理解できた
- 日干から出す天乙貴人・文昌貴人・羊刃・紅艶を、表を使って自分で引けるようになった
- 年支と日支から出す駅馬・桃花・華蓋を、三合グループの表を使って引けるようになった
- 改めて日柱が魁罡の4つの干支のどれかに当たるかを、自分の命式で落ち着いて確かめられた
- 紅艶の乙や華蓋の基準など、資料で割れる箇所は表の注記を見て確かめていくと、改めて決めた
- 四柱のどこかの地支に表の地支が出ていれば、その星を持つと見ると、しっかり理解できた
- 吉星と凶星の分け方は便宜的で、両面を持つ星が多いことを、落ち着いて受け止められた
- 凶星とされる星があっても悲観せず、命式全体の中で見ていくと、自分の中で決めることができた
- 神殺だけで判断せず、日干の強さや通変星と合わせて読んでいくと、はっきり心に決めた
- 気になる星は個別の記事で詳しく調べて、少しずつ理解を深めていくことにしようと決めた
- 迷ったときや不安なときは、占い師に個別に相談する方法もあると、覚えておくことにした
神殺は、命式の四柱の干支から出す補助的な星で、まず四柱を出し、基準別の早見表で確かめ、命式全体と合わせて読みます。表は流派や資料で割れる箇所があるため、注記と見比べてください。星の名前だけで、ご自身の運勢を決めつけないことが大切です。
神殺の次に読むとよい記事を、ここで紹介します。命式の出し方、十二運の読み方、無料占いの精度、九星気学の相性を知ると、神殺の位置づけがさらに立体的に見えてきます。








