家を建てる、あるいは住み替える――そのとき「どうせなら風水で良い間取りにしたい」と考える方は多いものです。ですが、いざ調べてみると流派によって言うことがバラバラで、「結局どんな間取りが良い例なのか」が見えてこない。鬼門にトイレが来てしまった、玄関の向きが選べない、と悩む声もよく聞きます。結論から言うと、風水で良い間取りとは気の流れ・採光・通風・動線が無理なく整った配置であり、玄関・水回り・寝室の3点を押さえるだけで全体の印象は大きく変わります。この記事では一級建築士で東洋占術も研究してきた私が、良い間取りの具体例を場所別に挙げ、なぜ良いのかを建築の理屈とあわせてお伝えします。あなたの住まいに今日から当てはめられるはずです。
- 風水でいう「良い間取り」の基本と、家相・鬼門との関係
- 玄関・キッチン・水回り・寝室など場所別の良い間取りの例
- 流派で結論が割れる点と、全部守れないときの優先順位
- 注文住宅・マンションそれぞれで良い間取りを実現する方法
風水でいう「良い間取り」とは|家相・鬼門との関係

風水と家相はどう違う?「良い間取り」の前提整理
まず押さえておきたいのは、日本で語られる「風水」と「家相」は、実は出自の異なる別の体系だということです。良い間取りを考えるうえで、この前提を知らないと情報が噛み合わなくなります。風水は古代中国で発達した環境哲学で、土地の気の流れ(巒頭・理気)を読み、住む人の生年から導く本命卦などをもとに吉凶を判断します。一方の家相は、その風水が日本に伝わったのち、日本の気候・風土・生活様式に合わせて独自に発展した「日本式」の考え方です。同じルーツを持ちながら、長い時間をかけて別物へと枝分かれしてきたのです。
ユイ風水と家相って同じものだと思っていました。違うんですか?



ルーツは同じですが、別物として扱うのが正確です。とくに後で出てくる「鬼門」は、実は中国の風水にはほとんど無く、日本式家相で重視される概念なんですよ。
家相の古典としては松浦琴鶴『家相秘伝集』などが知られ、玄関・水回り・かまど(台所)の位置を方位で吉凶判断する考え方が体系化されてきました。本記事では、この日本式家相と中国系の風水(八宅派・玄空飛星派)の双方を視野に入れつつ、共通して良いとされる間取りの例を中心に解説していきます。どちらか一方が正解ということではなく、両者に共通する合理的な部分を取り出すのが、住まいづくりでは一番実用的だからです。流派の優劣を競うのではなく、住む人の暮らしに役立つ知恵として使うという姿勢が、後悔しない家づくりの第一歩になります。
本記事で「風水で良い間取り」と表現する場合、厳密な中国風水だけでなく、日本の住宅で一般に語られる家相的な吉凶も含めて、住む人にとって暮らしやすく運気を損ねにくい配置という広い意味で用います。
良い間取りを決める3つの軸―玄関・水回り・寝室
風水で良い間取りを目指すとき、すべての部屋を完璧に配置しようとすると必ず行き詰まります。優先すべきは玄関・水回り・寝室の3つの軸です。この3点が整っていれば、間取り全体の評価は一般的に大きく底上げされるとされています。逆に言えば、ここを外すと他をどれだけ整えても落ち着かない家になりやすいのです。
なぜこの3つなのか。風水では玄関は「気の入口」とされ、人も運気もまずここから家に入ると考えます。建築の実務で見ても、玄関は家族と来客の動線が交わり、採光・防犯・第一印象を左右する要の空間です。水回り(キッチン・トイレ・浴室・洗面)は「火」と「水」という相反する気が集まる場所で、家相でもっとも配置を問われるエリア。建築的にも給排水・換気・湿気の管理がシビアで、配置を誤ると後悔が大きい場所です。寝室は一日の3分の1を過ごす休息の場で、風水では運気を充電する場、建築では睡眠の質を決める静けさ・温熱環境が問われます。役割の重さがそのまま優先度に直結しているわけです。



私がクライアントによくお伝えするのは、「玄関・水回り・寝室の3つだけは早い段階で決めましょう」ということです。ここが固まると、残りの間取りは自然と良い形に収まっていきます。
ここで本サイトの基本である「3つのものさし」――占術の理(家相・風水の古典的根拠)、建築の実(採光・換気・動線などの物理的裏付け)、暮らしの利(予算・家族構成に即した落としどころ)――で見ると、この3軸はいずれも占術と建築の両面から重要度が高い場所だと分かります。占いの教えと建築の合理性が重なる場所だからこそ、優先的に整える価値があるのです。まずはこの3点から、あなたの住まいや検討中のプランを見直してみてください。
鬼門・裏鬼門と良い間取りの関係
良い間取りを語るうえで避けて通れないのが「鬼門」です。結論から言うと、鬼門(北東)と裏鬼門(南西)に水回りや玄関を置くのを避けるのが日本式家相の基本ですが、これはあくまで一つの流派の見解であり、絶対のルールではありません。過度に怖がる必要はない、というのが私の考えです。
日本式家相では北東を表鬼門・南西を裏鬼門とし、不浄とされる水回りや火を扱う台所を配置するのを嫌います。一方、中国の八宅派では生年から求める本命卦をもとに各人の吉凶方位を個別に判断するため、「万人にとっての鬼門」という考え方を取りません。さらに玄空飛星派では建物の時期(運)と向きから方位ごとの運星を読むため、年代によって良し悪しが変わると考えます。同じ方位でも結論が割れるため、参考として併記します。



流派でこんなに違うと、何を信じればいいか分からなくなります……。



分かれるからこそ、最後は「自分と家族にとって暮らしやすいか」で決めて大丈夫です。占術は判断材料の一つ、と捉えてください。
家相が北東の水回りを嫌う背景には、建築的な合理性も隠れています。北東は一日を通じて日射が最も弱く、冬場は低温になりやすい方位です。昔の日本家屋では断熱も換気も乏しく、北東の水回りは結露・湿気・腐敗が起きやすかった。つまり「鬼門に水回りNG」という教えは、当時の住環境における経験則の言語化だった、と読み解くことができます。古典の警告を頭ごなしに否定するのでも盲信するのでもなく、その背景を知ったうえで取り入れるのが賢いやり方です。先人が何を恐れたのかを知れば、現代の技術でどう乗り越えられるかも見えてきます。
「万人に良い間取り」はない―本命卦・命式で変わる
ここまで読んで「では結局どの方位が良いのか」と思われたかもしれません。しかし正直にお伝えすると、すべての人に共通する「良い間取り」は存在しません。風水の八宅派では、生年と性別から導く本命卦によって、人それぞれ吉方位・凶方位が異なるとされているからです。これは占いの限界ではなく、むしろ一人ひとりに合わせられる精緻さだと捉えてください。
たとえば同じ南向きの玄関でも、本命卦が「離」の人には吉、別の卦の人には必ずしもそうではない、という見方をします。四柱推命や算命学のように、生年月日時から導く命式によって相性の良い五行・方位を見る考え方もあり、住む人が変われば良い間取りも変わるのが本来の姿です。だからこそ、雑誌やネットの「この方位が吉」をそのまま鵜呑みにするのは危険なのです。自分の生まれ持った傾向を知ったうえで、一般論を微調整していくのが正攻法といえます。
自分の命式から相性の良い方位を知りたい方は、四柱推命の命式の出し方を押さえておくと判断材料が増えます。また、九星気学で自分の本命星を調べる方法も、住まいの方位選びの土台になります。
とはいえ、本命卦や命式まで踏まえると話が複雑になりすぎて、間取り検討が前に進まなくなる方も多いでしょう。そこで本記事では、流派をまたいで「多くの人にとって無難で暮らしやすい」とされる最大公約数的な良い間取りの例を、次章から場所別に紹介します。最終的にはご自身の命式・本命卦と照らし合わせて微調整する、という二段構えがおすすめです。
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風水 自動計算ツールを使ってみる →【場所別】風水で良い間取りの例


玄関の良い間取り例


玄関の良い間取りの例として、まず挙げられるのが明るく・広く・整理された玄関です。方位でいえば日本式家相でも風水でも、東・東南の玄関を吉とする見解が多く見られます。朝日が入り、気持ちよく一日を始められる方位だからです。気の入口である玄関が整っていると、家全体の印象がぐっと良くなります。
東・東南が良いとされる理由は、占術だけでなく建築的にも筋が通っています。東からの朝の光は目覚めを促し、生活リズムを整えるのに有効です。建築基準法でも住宅の居室には床面積の7分の1以上の採光に有効な開口部が求められており、明るい玄関は法規・健康の両面から理にかなっています。また玄関が明るく見通しが良いと、防犯上も死角が減り、家族の出入りの動線もスムーズになります。占いがすすめる「明るい玄関」は、現代建築の視点でも理想的な状態なのです。



うちは玄関が北側で暗いんです。良くないでしょうか?



北玄関が即ダメということはありません。照明や鏡で明るさを補い、整理整頓を保てば十分カバーできます。方位より「暗く・散らかった玄関」のほうが避けたい状態なんですよ。
玄関の良い間取りのポイント
- 東・東南など朝日が入る方位だとなお良い
- 玄関を入って正面が壁または飾り棚で、気がまっすぐ抜けない
- ドアを開けてすぐ正面に大きな窓や勝手口(気が通り抜ける)
- 靴や物が出しっぱなしで暗く狭い印象
風水では玄関から入った気がまっすぐ家の奥や窓へ抜けてしまう配置を嫌います。これは建築的にも、玄関と窓が一直線だとプライバシーや冷気の通り道になりやすいことと符合します。良い玄関とは、気持ちよく招き入れ、ほどよく留める空間だと考えてください。新築なら玄関ホールに袖壁や飾り棚を設ける、既存住宅ならパーテーションや観葉植物を置く、といった工夫で気の流れを穏やかに整えられます。
キッチンの良い間取り例


キッチンの良い間取りの例は、火と水が適度に調和し、明るく換気の効く配置です。方位としては東・東南のキッチンを吉とする見解が一般的で、逆に北の水回りや、鬼門にあたる北東のキッチンには慎重論があります。とはいえこちらも絶対ではなく、対策次第で十分に整えられます。
キッチンは火(コンロ)と水(シンク)という相反する要素が同居する場所のため、家相では古くから配置を重視してきました。松浦琴鶴『家相秘伝集』をはじめとする家相書でも、かまど(台所)の方位は重要項目です。東・東南が良いとされるのは、午前中の光が入り食材が傷みにくく、明るく作業しやすいから。建築の現場でも、キッチンは採光と換気を確保しやすい配置にすると、湿気やにおいがこもらず衛生的です。占いの「吉方位」と建築の「使いやすさ」が、ここでも自然に重なります。



北側のキッチンは避けたほうがいいですか?



北が絶対ダメではありません。ただ北は日射が弱く冷えやすいので、断熱と換気をしっかり計画すれば、占術的な不安も建築的なリスクも抑えられます。
キッチンの吉方位は流派で見解が分かれます。日本式家相は鬼門(北東)・裏鬼門(南西)の火気を嫌う傾向があり、八宅派では本命卦から個別に判断します。一概にこの方位が正解とは言えないため、複数の見解を参考にしつつ、最終的には使い勝手と暮らしやすさで選ぶのが現実的です。気になる場合は、ご自身の命式・本命卦とあわせてご判断ください。
良いキッチンの間取りとは、占術的な方位の吉だけでなく、調理・配膳・片付けの動線が短く、家族とコミュニケーションが取りやすい配置でもあります。占術の理と暮らしの利が一致しやすい場所なので、無理のない範囲で吉方位を狙うとよいでしょう。対面キッチンにして家族の気配を感じられるようにする、窓を設けて明るさと換気を確保する、といった工夫が運気と快適さの両立につながります。
トイレ・浴室など水回りの良い間取り例


トイレ・浴室・洗面といった水回りの良い間取りの例は、鬼門・裏鬼門をできれば外し、換気と清潔を保てる配置です。日本式家相では北東(鬼門)・南西(裏鬼門)、さらに家の中心(中央)に水回りを置くのを避けるべきとされています。多くの家相書が共通して注意を促すポイントです。
これらが嫌われる背景には、建築的なリスクが裏に隠れています。北東は日射が弱く湿気がこもりやすい方位、家の中心に水回りを置くと配管が複雑になり採光・通風も取りづらくなります。つまり家相の警告は、湿気・腐敗・メンテナンス性という実務上の弱点とおおむね一致しているのです。ただし重要なのは、これらのリスクは現代の建築技術で大きく緩和できるという点です。古い時代の前提のまま過度に怖がる必要はありません。



うちは鬼門にトイレがあります……運気が下がってしまうんでしょうか?



そう不安に思いますよね。でも現代住宅なら、断熱と24時間換気で湿気や冷えの実害はかなり抑えられます。占術上の不安も、清潔を保ち盛り塩や観葉植物で気を整えれば過度に恐れる必要はありません。
現在の住宅は、2003年の改正建築基準法により原則すべての居室に24時間換気の設置が義務づけられています。これにより、かつて鬼門の水回りで問題だった湿気・結露・においは、計画的な換気で常時排出できるようになりました。家相が生まれた時代とは住環境が根本的に変わっているのです。設備の力を借りれば、方位の不利は十分に補えると考えてよいでしょう。なお24時間換気や採光に関する国の基準は、国土交通省の公式サイトで確認できます。
鬼門の水回りの扱いは、日本式家相では強く避けますが、中国系の八宅派・玄空飛星派では本命卦や運星で個別に判断し、一律に凶とはしません。最終的にはご自身の状況と照らし合わせ、気になる場合は専門家に相談してご判断ください。
寝室・リビングの良い間取り例


寝室とリビングの良い間取りの例は、寝室は静かで落ち着ける方位に、リビングは日当たりと通風の良い南面にが基本です。寝室では枕の向き(頭の方位)を吉方位に取る考え方があり、リビングは家族が集まる場として明るさと開放感が重視されます。役割が違うので、整え方の力点も変わってきます。
風水の八宅派では、本命卦に応じた吉方位(伏位・延年など)に頭を向けて眠ると安眠・健康に良いとされます。万人共通ではない点に注意が必要ですが、一般論として、寝室は道路や水回りの音から離れた静かな位置にあると休息の質が上がります。これは建築の実務でも同じで、寝室を玄関や階段から離し、西日の強い真西を避けると、温熱環境と静けさの両面で快適になります。占いの吉方位と建築の快適性は、寝室でも矛盾なく両立できるのです。
自分の命式の五行から住まいとの相性を見たい方は、算命学で命式の型を調べる考え方も参考になります。生まれ持った五行のバランスが分かると、落ち着く色や方位の選び方にも一本筋が通ります。



リビングと寝室、どちらを優先して良い方位に置くべきですか?



日中長く過ごすリビングを南面の良い位置に優先し、寝室は静けさを優先する、という分け方がおすすめです。すべてを一等地には置けませんから、役割で住み分けるのがコツです。
リビングは南面に大きな開口を取り、日射と通風を確保するのが王道です。風水でも明るく気が満ちる空間は家庭運に良いとされ、建築的にも南面リビングは冬の日射取得・夏の通風の点で合理的。家族の気配が感じられ、自然と人が集まる配置が、占術・建築・暮らしの三方良しになります。寝室で静けさを、リビングで明るさを、と役割を分けて考えると、限られた敷地でも良い間取りに近づけます。
NGになりがちな間取りと回避策


ここまでが良い間取りの例ですが、逆にやりがちなNG間取りも知っておくと、回避と改善がしやすくなります。代表例は、玄関を開けてすぐ正面の窓、家の中心の水回り、階段下のトイレ、寝室の真上の水回りなどです。いずれも風水で気の乱れとされ、建築的にも弱点を抱えやすい配置です。
玄関の正面に大きな窓や勝手口があると、入った気がそのまま抜けてしまうとされ、建築的にも冷気・視線の通り道になりがちです。ただ、すでにそうなっている場合でも悲観する必要はありません。動かせない配置は、後付けの工夫で気を整えられます。玄関正面の窓には観葉植物やパーテーション、のれんを置いて気の通り抜けを和らげる。暗い水回りには照明と鏡で明るさを補い、清潔と換気を徹底する。こうした小さな調整で、占術上の不安も実際の住み心地もかなり改善できます。完璧な間取りでなくても、整える余地はいくらでもあるのです。
NG間取りの主な回避策
- 玄関正面の窓・勝手口には観葉植物やのれんで気を緩衝
- 暗い水回りは照明・鏡・換気で明るさと清潔を確保
- 鬼門の水回りは盛り塩・植物・こまめな掃除で気を整える
- 動かせない配置は無理に直さず後付けの開運アイテムで補正
風水グッズや観葉植物は、こうした弱点を補う心強い味方です。鏡・観葉植物・盛り塩、そして家相や風水の基礎を一冊持っておくと、自分で判断しながら整えられます。気の通り抜けが気になる玄関には、背の高い観葉植物がとくに使いやすいですよ。
注文住宅・マンションで良い間取りを実現する
新築・注文住宅で良い間取りを設計するコツ


風水で良い間取りを実現するのに最も有利なのは、間違いなく注文住宅です。なぜなら、玄関・水回り・寝室の方位も、気の流れる動線も、設計段階ならほとんど追加コストをかけずに反映できるからです。完成後に変えようとすると数十万円かかる配置でも、図面の上なら無料で動かせます。これは新築だけの大きな特権です。



設計の現場でいつもお伝えするのは、「家相・風水で譲れない点は、土地が決まった最初の打ち合わせで伝えてください」ということです。基礎の配置が決まる前なら、玄関や水回りの方位はかなり自由に調整できます。
良い間取りを設計するコツは、優先順位を決めて伝えることです。すべての吉方位を満たそうとすると、採光や動線が犠牲になり、かえって暮らしにくい家になります。「玄関は東南、水回りは鬼門を外す、リビングは南面」など、譲れない条件を3つほどに絞り、あとは設計士に最適化を任せる。占術の理と建築の実のバランスを取るのが、結果的に満足度の高い家につながります。条件を詰め込みすぎないことが、むしろ良い間取りへの近道です。
複数のハウスメーカー・工務店に間取りプランを依頼して比較すると、同じ要望でも各社の提案力の差がよく分かります。最近は要望を伝えるだけで無料で間取りプランと見積もりを作ってもらえるサービスもあり、風水の条件を伝えたうえで比較検討するのに便利です。最終的な構造・法規の判断は建築士・施工業者にご相談ください。
本記事の費用・相場は執筆時点(2026年6月時点)の目安です。地域・住宅の条件により変動するため、実際の工事・契約の判断は最新の見積もりと、建築士・施工業者への相談のうえで行ってください。
家相にこだわった家を建てるなら、まず複数のハウスメーカーから間取りプランと資料を取り寄せて比較するのが第一歩です。無料で一括請求できます。
マンション・既存住宅でできる風水対策
「もう建ててしまった」「マンションだから間取りは変えられない」という方も、心配いりません。良い間取りの考え方は、後付けの対策でも十分に活かせます。動かせない配置を嘆くより、気の流れを整える工夫に切り替えるのが賢明です。
マンションや既存住宅でできる対策の基本は、「明るさ・清潔・気の緩衝」の3つです。暗い玄関や水回りは照明と鏡で明るくする。気が抜けやすい配置には観葉植物やパーテーションを置く。鬼門の水回りは換気と掃除を徹底し、盛り塩や白い小物で気を整える。家具やラグの色を方位に合った色にするだけでも、風水的な調整になります。大がかりな工事をしなくても、できることは想像以上にたくさんあるのです。



賃貸でも風水対策ってできるんですか?



もちろんです。置くだけ・掛けるだけの対策が中心なので、原状回復が必要な賃貸でも気軽にできますよ。むしろ間取りを選べない分、後付けの工夫が効いてきます。
大切なのは、完璧を目指さないことです。風水はもともと「足りない気を補い、過剰な気を抑える」調整の考え方。今ある住まいの良いところを活かしながら、弱点を少しずつ補えば十分です。占術はあくまで参考とし、最終的にはご自身の暮らしやすさを優先してご判断ください。住み心地が良くなれば気持ちも前向きになり、それ自体が運気を整える一番の近道になります。
ハウスメーカーへの伝え方とプロの間取り診断


良い間取りを実現する最後のコツは、専門家を上手に頼ることです。ハウスメーカーや工務店に風水・家相の要望を伝えるときは、「鬼門が気になる」と漠然と言うより、「水回りは北東を避けたい」「玄関は東南希望」と具体的な条件で伝えると、設計に反映されやすくなります。
家相の要望は、優先順位をつけて3つ程度に絞って伝えるのがコツです。あれもこれもとなると、構造や採光と両立できず、結局どこかを諦めることになります。
とはいえ、自分の本命卦や命式まで踏まえて間取りを最適化するのは、専門知識がないとなかなか難しいものです。そんなときは、建築と占術の両方が分かる専門家に間取り図を見てもらう「間取り診断」という選択肢があります。図面の段階で吉凶と改善案を整理できれば、建ててから後悔するリスクを大きく減らせます。占い師にも住宅会社にも単独ではできない、両面からの診断です。
繰り返しになりますが、本サイトの「3つのものさし」――占術の理・建築の実・暮らしの利――のバランスが、良い間取りの鍵です。占術だけ、建築だけ、どちらかに偏らず、住む人の暮らしに落とし込むこと。それを叶える伴走者として、占術と建築の両方が分かるプロを頼るのは、合理的な選択です。
風水で良い間取りに関するよくある質問とまとめ
風水で良い間取りに関するよくある質問
Q. 風水と家相、どちらを優先すればいいですか?
どちらが正しいというものではありません。一般的には、日本の住宅事情には日本式家相が、住む人個人の運勢には中国系風水(本命卦)が馴染むとされます。両者に共通する「明るく清潔で動線の良い間取り」を軸に、気になる方位を補足的に取り入れるのが現実的です。
Q. 鬼門に水回りがあると本当に運気が下がりますか?
日本式家相では避けるべきとされますが、絶対の凶ではありません。鬼門が嫌われた背景には湿気・冷えという建築的リスクがあり、現代住宅の断熱・24時間換気で大きく緩和できます。清潔と換気を保てば過度に恐れる必要はないとされています。
Q. マンションでも風水は効果がありますか?
間取りを選べなくても、後付けの対策で気を整えられます。照明・鏡・観葉植物・色使いなど、置くだけ・掛けるだけの工夫が中心なので、賃貸でも実践できます。完璧を目指さず、弱点を少しずつ補う考え方が向いています。
Q. 全部の吉方位は守れません。優先順位は?
一般的には玄関→水回り→寝室の順で優先するとよいとされます。すべてを満たそうとすると採光や動線が犠牲になり、かえって暮らしにくくなります。譲れない条件を3つほどに絞り、残りは建築的な快適さを優先するのがおすすめです。
総括:風水で良い間取りを実現するためのまとめ
ここまで、風水で良い間取りの例を場所別に、建築の根拠とあわせて見てきました。大切なのは、占術を絶対視せず、暮らしやすさと両立させることです。



最後に、今回のポイントをまとめますね。
- 風水の良い間取りは気の流れ採光通風動線が整った配置を指す
- 鬼門は中国風水でなく日本式家相由来の概念である点を押さえる
- 良い間取りの軸は玄関と水回りと寝室の三つに集約される
- 玄関は明るく広く東や東南が吉とされる見解が多い
- キッチンは火と水の調和で南東を吉とし北の冷えに注意する
- トイレ浴室は鬼門裏鬼門を避けるのが家相の基本とされる
- 鬼門の水回りは現代の断熱と24時間換気で実害を抑えられる
- 寝室は本命卦の吉方位に頭を向ける考え方が八宅派にある
- 良し悪しは日本式家相と八宅派と玄空飛星で結論が割れる
- 本命卦や命式で吉方位は変わり万人共通の正解は存在しない
- NG間取りは開運アイテムや配置の工夫で部分的に補正できる
- 注文住宅なら設計段階で低コストに良い間取りを反映できる
- マンションは動かせない前提で後付けの風水対策を選ぶ
- 費用や工法は地域条件で変わり最終判断は建築士に相談する
- 占術は参考とし暮らしと予算に合う落としどころを優先する
風水で良い間取りは、知識を持って優先順位をつければ、注文住宅でもマンションでも近づけます。まずは玄関・水回り・寝室の3点から見直しを。最終的にはご自身の命式・状況と合わせてご判断いただき、構造や工事の判断は建築士・施工業者にご相談ください。
住まいの方位選びをさらに深めたい方は、自分の星や命式を知ることから始めると、より自分に合った良い間取りが見えてきます。あわせて以下の記事もご覧ください。










