算命学とは?命式の出し方と陰占・陽占の基本を建築士が解説

算命学の命式を、人体星図のメモと間取り図を机に広げて確認する一級建築士のイメージ

こんにちは、住まいの気学の匠庵です。算命学は、生年月日から陰占・陽占の星を導き、性格や運勢の傾向を読む占術です。出生時刻は使わず、年・月・日の3つの干支だけで命式をつくる点に、四柱推命との分かれ目があります。

私は一級建築士として図面を読む仕事をしてきましたが、命式も構造と手順を知ってしまえば、設計図のように読み解けます。星の名前を覚える前に、節入りの暦から蔵干、人体星図へと進む手順を一度たどっておくと、占いの結果を鵜呑みにも切り捨てにもせずに済むわけです。

さて、同じ生年月日なのに計算サイトによって星が違う、という話を耳にしたことはないでしょうか。その理由まで含めて命式の出し方を実際に追い、わかること・わからないことと住まいへの活かし方もお伝えします。

この記事を読むと分かること
  • 算命学が読むものと、四柱推命・九星気学との違い
  • 陰占・陽占でできた命式と人体星図の見方
  • 節入りと蔵干から命式を出す3つのステップ
  • 算命学でわかること・わからないことと住まいへの活かし方

目次

算命学とは?生年月日から性格と運勢の傾向を読む占術

木の机に開いた古い暦の書物と羅針盤。算命学が土台にする干支暦のイメージ
算命学は、生年月日を干支暦に置き換えるところから始まります

最初に、算命学がどんな占術なのか、起源がどう伝えられているのか、ほかの占術とどこが違うのかを順に見ていきます。ここで全体像をつかんでおくと、後半の命式の出し方がぐっと読みやすくなります。

算命学とは簡単に言うと「生年月日の干支を読む占術」

算命学を一言でいえば、生まれた年・月・日を干支(えと)に置き換え、そこから性格や役割、人生のサイクルといった傾向を読む占術です。土台になっているのは陰陽五行の考え方と、60通りの組み合わせがある干支暦で、別名を「算命術」とも呼びます。陰陽五行とは、万物を陰と陽に分け、木・火・土・金・水の5つの性質でとらえる古い考え方です。

占う結果は、未来を決めつけるものではありません。生まれ持った傾向を知るための参考として使うのが、この占術のいちばん無理のない付き合い方です。

干支は、十干と十二支の組み合わせです。十干は甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸の10種類、十二支は子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥の12種類で、組み合わせると60通りになります。

朱学院の説明では、十干は空間のリズム、十二支は時間のリズムを表すとされています。建築にたとえるなら、十干が図面の方眼(空間)、十二支が工程表(時間)にあたる、と私は受け止めています。

もう一つ、先に押さえたい特徴が出生時刻の扱いです。算命学では時刻を使わず、年・月・日の3つの干支(三柱)で命式をつくります。そのため、生まれた時間が分からない方でも、同じ手順で命式を出せます。

例外は節入りの当日で、これは命式の出し方の章で触れます。

ユイ

干支って、なんだか難しそうです。

建築士 匠庵

最初は「生年月日を暦の記号に直す作業」とだけ覚えてください。記号の意味は、命式を出してから少しずつ読めば十分です。

算命学の起源と日本での広まり(伝承と流派)

算命学の起源は、学校ごとに説明が分かれます。朱学院は、発祥を約4,000年前の夏王朝の時代とするページと、春秋戦国時代に鬼谷子が体系をまとめ、約2,300年前に学問として確立したとするページを持っています。いずれも各学校の立場からの説明であり、史料で裏づけられた年代を、私は把握していません。

鬼谷子は、『史記』では蘇秦と張儀の師として名が出る人物です。ただ、個人の伝記は残っておらず、実在を疑う見方もあります。『史記』に算命学の記述があるわけではないので、ここは伝承として受け取るのが安全です。

どの説明が正しいかを決めるのは、この記事の役目ではありません。歴史の議論は専門家に任せ、占術として使うときは「そう伝えられている」と受け止めるくらいが、無理のない距離だと思います。

日本での広まりについては、髙尾学館が、一子相伝とされていた教えを髙尾義政(1941〜1990年)が昭和40年代に公開したと説明しています。髙尾の著書では、『原典算命学大系』(髙尾義政、菜根出版、1980年)全11巻が学校の教本として知られます。

流派による違い

起源の説明は、学校やページごとに異なります

  • 朱学院(成り立ちのページ):春秋戦国時代に鬼谷子が陰陽五行思想と運命予測の技術をまとめ、「算命」と名付けたと説明
  • 朱学院(はじまりのページ):発祥は約4,000年前の夏王朝の時代とされる、と説明
  • 髙尾学館:一子相伝とされた教えを髙尾義政が昭和40年代に公開し、古代中国で帝王の軍略や統治に使われたと説明

ちょっと前置きが長くなりましたが、押さえておきたいのは、学校が複数あることです。蔵干や大運の数え方に細かな差があると報告されており、これが後で触れる「サイトによって命式が違う」話につながります。

算命学と四柱推命・九星気学・動物占いの違い

算命学は、四柱推命・九星気学・動物占いとよく並べて語られます。見るものと使う情報が違うので、先に比較表で全体を示します。

占術主に見るもの出生時刻
算命学年・月・日の3柱の干支(陰占)と人体星図(陽占)使わない(節入り当日は例外)
四柱推命年・月・日に時刻の柱を加えた4柱必要
九星気学本命星・月命星と九星盤の巡り(方位)生まれ年・月で星を決める
動物占い(個性心理學)算命学とは別体系別体系のため対象外
補足

占術の分け方や説明は、流派・学校により異なります。上の表は一般的な分け方の一例です。

四柱推命は、時刻の柱を加えた4つの柱で命式を立てる命術なので、出生時刻が欠かせません。算命学は3柱のみで、朱学院は「時刻は人間が決めた区分で、自然のサイクルではない」という立場を取っています。

九星気学は、生まれ年の本命星と生まれ月の月命星、九星盤の巡りから方位と運気の傾向を読む占術です。算命学は方位をあまり重視しない、というのが朱学院の説明で、役割がはっきり違います。気学との使い分けは、算命学と気学の違いで詳しく解説しています。

動物占いとして知られる個性心理學は、運営サイトが四柱推命を基本理論と説明しており、算命学とは別の体系です。名前が似ていても、12種類の動物は十二大従星とは別物ですので、混同しないようにしてください。

算命学とは命式で読む占術|陰占・陽占の構成と見方

構造図と平面図を並べた製図机。算命学の陰占と陽占を建築にたとえたイメージ
命式は、構造図にあたる陰占と平面図にあたる陽占の二層でできています

命式の中身を、陰占と陽占の二層、人体星図の見方、星の早見表、宇宙盤・天中殺・大運の順にほどいていきます。細かな読み方は各記事に任せ、ここでは全体の設計図を確かめます。

命式は「陰占」と「陽占」の二層でできている

陰占を構造図、陽占を平面図にたとえて並べた算命学の命式の図解
陰占は構造図、陽占は平面図にあたります(図解:住まいの気学)

命式とは、生年月日から宿命を算出する式のことです。算命学の命式は、陰占と陽占の二層でできています。建築にたとえると、陰占は構造図、陽占は平面図にあたる、というのが私のとらえ方です。

陰占は、年・月・日の干支と、各柱の支に隠れた蔵干からなる部分です。3つの柱がそれぞれ干と支の二文字を持つため、陰占の干支は全部で六文字になります。

朱学院は「自分では意識しにくい生まれつきの性質・宿命」と説明しています。壁の中の柱や梁のように、表には出ませんが全体を支えるわけです。

陽占は、陰占から導いた星を人体星図に置いたもので、性格や役割、人生のサイクルといった表れ方を見ます。住まいでいえば、目に見える間取りの側にあたります。

構造図が変われば平面図も変わるように、陰占の干支が違えば、陽占の星の並びも変わります。この二層のつながりは、命式の出し方の章で実際にたどります。

ここで押さえたいのは、陰占と陽占が別々の占いではなく、同じ生年月日から出る一続きの結果だという点です。陰占の六文字が持つ意味や読み方は、算命学の陰占の読み方で扱っていますので、この記事では全体像にとどめます。命式の基本構成は、朱学院の命式の解説でも、学校の説明として確かめられます。

層何を見るか表れ方
陰占年・月・日の干支と蔵干生まれ持った性質。自分では意識しにくい
陽占人体星図に置いた8つの星性格・役割・人生のサイクル
建築士 匠庵

陰占は土台、陽占は見え方です。構造を知らずに平面図だけ眺めても、なぜその間取りになったのかは読めません。

陽占の人体星図の見方|5つの主星と3つの従星の位置

人体星図の9マス配置図。頭・胸・腹・右手・左手と、左肩・左足・右足の位置と意味を示した算命学の図解
人体星図は3×3の9マスで、胸を中心に自分・身近な人・時間の流れを置きます(図解:住まいの気学)

陽占の中心になるのが人体星図です。人の形に見立てた3×3の図に、十大主星5つと十二大従星3つ、合わせて8つの星を置きます。朱学院は「人体図」と呼びますが、一般には人体星図と表記されることが多いため、この記事では人体星図で統一します。

部位の意味は、朱学院の説明では次のとおりです。胸は自分自身、頭は親(胸より上の人)、腹は子ども(胸より下の人)、右手は配偶者、左手は兄弟姉妹や友人です。十二大従星は、左肩が初年期、左足が中年期、右足が晩年期を表します。

左上のマスは先祖から受ける恩徳のための場所で、生年月日からは算出しません。9マスのうち、星が入るのは8マスというわけです。

人体星図は、中心の胸から外へ向かって、自分、身近な人、時間の流れを並べた図、ととらえると覚えやすくなります。

向かって左中央向かって右
左上:先祖の恩徳(算出しない)頭:親左肩:初年期
右手:配偶者胸:自分自身左手:兄弟姉妹・友人
右足:晩年期腹:子ども左足:中年期
注意

手・肩・足の左右の割り当ては、流派や図を描く視点によって食い違うことがあります。図は向かい合う視点で描かれるため、本人から見た左右と正面から見た左右が逆になるのです。左右が違って見えても、間違いと決めつけないでください。

どの順番で見ればよいか迷う場合は、次の順が目安になります。胸の星は中心ですが、それだけで人を決めないのが読み方のコツです。

  • 胸の星で、自分の基本の性質を見る
  • 頭と腹の星で、親や子どもとの関わり方を見る
  • 右手と左手の星で、配偶者や友人との関わり方を見る
  • 3つの従星で、初年期・中年期・晩年期のエネルギーを見る

十大主星・十二大従星の早見表

十大主星と十二大従星の名称を、置かれる部位とあわせて1枚の早見表にしました。星の名前は、ここで全体を眺めておくと、命式を出したときに戸惑いません。

種類星の名前置かれる部位
十大主星(10種)貫索星・石門星・鳳閣星・調舒星・禄存星・司禄星・車騎星(流派により車輢星とも表記)・牽牛星・龍高星・玉堂星頭・胸・腹・右手・左手
十二大従星(12種)天報星・天印星・天貴星・天恍星・天南星・天禄星・天将星・天堂星・天胡星・天極星・天庫星・天馳星左肩・左足・右足
補足

星の表記や配置は流派により異なる場合があります。上の表は一例です。

十大主星は10種類で、人体星図の頭・胸・腹・右手・左手に入ります。十二大従星は12種類で、左肩・左足・右足の3か所に入ります。

1つの命式に入る星は、主星が5つ、従星が3つだけです。全部を一度に覚えようとすると、頭がパンクしそうです・・・。

早見表の使い方は単純です。自分の命式を出したら、各部位に入った星の名前を表で探し、主星なのか従星なのかを確かめます。

十二大従星には、エネルギーの点数があります。朱学院はこの点数を示したうえで、エネルギーの強さは運勢の良し悪しとは別だと明記しています。点数を使った見方は、算命学の身強・身弱の調べ方で扱っているため、ここでは点数表を載せません。

星ごとの意味も、この記事では書きません。まあ、10種類と12種類を最初から暗記するのは、建築でいえば全部の建材の品番を覚えるようなものです。名前と置き場所だけ先に頭に入れ、意味は自分の命式に出た星から一つずつ読むほうが、迷子にならずに済みます。

宇宙盤・天中殺・大運は命式から広がる読み方

命式を出したあと、算命学の読み方は宇宙盤・天中殺・大運へと広がります。ここでは、それぞれが何を見る技法なのかという見取り図だけをお渡しします。

技法何を見るか詳しく読むには
宇宙盤陰占の3つの干支を結んだ三角形の大きさ(人生・人間関係の範囲)行動領域・異常干支の記事
天中殺生まれた日の干支で決まる6つのグループと、巡ってくる時期この記事では概要のみ
大運人生を10年ごとに区切ったサイクルこの記事では概要のみ

宇宙盤は、60の干支を円に並べ、陰占の3つの干支を結んだ三角形の大きさで、人生や人間関係の範囲を見る技法です。朱学院は、この大きさは成否の尺度ではないと明記しています。三角形が作る範囲は算命学の行動領域で、規格外の個性を示すとされる干支の扱いは算命学の異常干支で、それぞれ読めます。

天中殺は、生まれた日の干支から6つのグループに分かれ、自分のグループと、そこに巡る時期を見る読み方です。大運は、人生を10年ごとに区切って、サイクルの流れを見る読み方になります。どちらも、この記事では概要にとどめます。

宿命は生年月日で定まり変えられない一方、運命は自分の選択で変わる、というのが朱学院の説明です。命式は、変えられない土台を知り、そのうえでどう暮らすかを考える材料として受け止めるのが、無理のない使い方だと思います。

算命学の命式の出し方を3ステップで確認

暦の表とノートを見ながら、命式を手順どおりに確認する建築士の手元
命式は、暦の節目から蔵干、人体星図へと3つのステップで出します

ここからは、命式を実際に出す手順を3つのステップで追います。例には、計算の検算に使っているサンプルの生年月日、1990年8月23日を用います。実在の人物を想定したものではありません。

ステップ1:生年月日を節入りの暦で年・月・日の干支に直す

立春の節目を暦の表で確認する建築士の手元と梅の枝
年柱は立春、月柱は節入りで切り替わるため、まず暦の節目を確かめます

ステップ1は、生年月日を年・月・日の干支に直す作業です。年柱は立春、月柱は各月の節入りを境に切り替わります。各柱は、干と支の2文字の組み合わせで表します。

そのため、1月生まれや2月上旬の生まれは、暦の上では前の年として扱われることがあります。

たとえば2000年2月3日は己卯年、2月5日は庚辰年です。月柱も同じで、1年を節入りで12に区切った月のどこに生まれたかで決まります。

節の日時は、太陽黄経で決まる天文現象です。立春は太陽黄経が315度になる瞬間で、国立天文台が暦要項として公表しています。測量で基準線が決まるのと同じで、暦の節目も天文の観測値に基づいているわけです。

詳しくは国立天文台の二十四節気の解説をご覧ください。

年立春の日時(日本標準時)
2025年2月3日23時10分
2026年2月4日5時02分
2027年2月4日10時46分
補足

上の日時は国立天文台の暦要項の値で、2026年10月時点の公表内容です。年ごとに異なります。

日柱は、日付ごとに干支が割り振られた干支暦(万年暦)で求めます。手帳型の万年暦のほか、今は計算ツールでも求められます。例の1990年8月23日は、年柱が庚午、月柱が甲申、日柱が庚申です。

出生時刻は使いませんが、節入りの当日だけは、時刻によって月柱が変わる場合があります。生まれた時間が不明なときの考え方は、算命学は生まれた時間がわからなくても占えるにまとめています。

ユイ

1月生まれの人は、前の年の干支になるのですか?

建築士 匠庵

立春より前の生まれは、前の年の干支で読みます。迷ったら、誕生日が立春の前か後かを最初に確かめてください。

ステップ2:節入りからの日数で蔵干を選ぶ

ステップ2は、蔵干を選ぶ作業です。蔵干とは、各柱の支(十二支)に隠れている干のことで、節入りから何日目に生まれたかで、初元・中元・本元の3段階を切り替えます。節入り直後は影響が小さく、日が進むほど大きくなる、という考え方がもとになっています。

  • 生まれ月の支(十二支)を確かめる
  • その月の節入りから、生まれた日が何日目かを数える
  • 日数の区切りに当てはめ、初元・中元・本元のどれかを選ぶ

例の1990年8月23日は、月柱の支が申です。節入りから数えて16日目にあたり、本元の庚が蔵干になります。同じ月でも、節入りの数日後に生まれれば初元、中ほどなら中元と、蔵干が変わるのです。

手で命式を出すと、日付が1日違うだけで蔵干が変わる場面に出会います。ここが、手計算でいちばんつまずきやすい点です。蔵干は表に出ない部分ですが、陽占の星にも関わるため、見た目以上に結果を左右します。

さて、注意したいのは境目の日です。節入りの時刻は日の途中にくることがあるため、蔵干の切り替わる日に生まれた方は、節入りの前か後かで蔵干が変わりうるからです。日数の数え方そのものは学校やソフトで差があり、これは次の章でまとめます。

ここまでは、手順の骨格だけをお伝えしました。蔵干を決める日数の区切りは、十二支ごとに異なる細かい対応表になるため、ここでは対応表そのものを載せません。まず自分の命式を一度、計算ツールで出して、手順と結果を見比べる使い方をおすすめします。

ステップ3:日干を軸に人体星図へ星を置く

パソコンの画面で円形の盤と人体の形に並んだ星図を確かめる手元
同じ生年月日を計算ツールに入れて、手計算の結果と見比べると流れがつかめます

ステップ3は、日干を軸に人体星図へ星を置く作業です。日干とは日柱の干のことで、例では庚です。

日干と各柱の干・蔵干との関係から十大主星が、日干と各柱の支との関係から十二大従星が決まり、人体星図に入ります。たとえば、日干と同じ庚が並べば貫索星になります。

手計算では、ここまでで万年暦と蔵干の表を何度も行き来します。

とまあ、手順を並べると大ごとに見えますが、同じ1990年8月23日を宇宙盤メーカーに入れてみると、流れがつかみやすくなります。入力欄は年・月・日のプルダウンと性別で、出生時刻や出生地を入れる欄はありません。性別は、大運の順逆に使う項目です。

  • 年・月・日をプルダウンから選び、性別を選ぶ
  • 計算結果の陰占で、年柱・月柱・日柱の干支と蔵干を確かめる
  • 人体星図で、8つの星が部位ごとに入っているのを見る
  • 宇宙盤・天中殺・大運を、次の読み方の入り口として眺める

例の結果は、陰占が年柱 庚午・月柱 甲申・日柱 庚申で、人体星図は下の表のとおりでした。頭・胸・右手の3つが貫索星、左手が玉堂星、腹が禄存星、左肩が天恍星、左足と右足が天禄星です。エネルギーの合計は29点、天中殺は子丑天中殺と出ます。

向かって左中央向かって右
左上:(算出しない)頭:貫索星左肩:天恍星
右手:貫索星胸:貫索星左手:玉堂星
右足:天禄星腹:禄存星左足:天禄星
補足

宇宙盤メーカーは髙尾流の配置で計算します。画面の下部には、流派により配置や蔵干が異なる場合があること、結果は運命を断定するものではなく暮らしと行動のヒントであることが明記されています。

節入り当日の生年月日を入れたときは、出生時刻により変わる可能性があるという警告が出ます。相性診断とPDF鑑定書も、無料で使えます。自動計算の結果は、参考・傾向として受け止めてください。

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計算サイトで命式が違うときの確認ポイント

算命学の命式は、同じ生年月日でも、計算サイトや学校によって星が違って出ることがあります。主な原因は4つあり、いずれも「学校・ソフトにより異なる」と報告されているものです。

違いが出る点内容確かめ方
節入り日の基準時刻立春や節入りの日時を、どの暦・時刻で判定するか生まれた日が節入り当日でないかを、国立天文台の暦要項で見る
蔵干の日数の数え方節入りの日を日数に含めるか使っているソフトの説明ページで、方式を見る
大運の端数処理四捨五入か、切り上げか最初の大運に入る年齢を、ソフトの説明と照らす
星の表記・人体星図の左右車騎星と車輢星、本人視点と正面視点図がどちらの視点かを見る

1つ目は、節入り日の基準時刻です。年柱の立春基準や節入りの日時の判定が違うと、境目の日の月柱や蔵干が変わりえます。

2つ目の蔵干の日数の数え方は、節入りの日を1日目に含めるかどうかの違いで、髙尾学館方式は含め、朱学院方式は含めない、という個人制作の計算サイトの解説があります。

同じ解説では、1974年3月20日生まれの年支(寅)の蔵干が、丙になるか甲になるかが分かれる例が挙がっています。

3つ目は大運の端数処理で、四捨五入か切り上げかによって、最初の大運に入る年齢が7歳と8歳に分かれる例が報告されています。4つ目は、星の表記や人体星図の左右の違いです。ただ、これらは学校が公式に示した差ではなく、個人制作サイトの報告に基づく話ですので、学校の公式資料で確かめる余地は残っています。

宇宙盤メーカーは、節入り日を1日目と数え、大運は四捨五入する方式です。他の方式との優劣や正誤は、ここでは判断しません。

私はこのように認識しています。ここに書いたことが唯一の正解とは限らない点は、ご了承ください。

流派による違い

命式が食い違うときの確かめ方

  • 入力した日が、節入り当日(立春当日を含む)でないかを確かめる
  • 使っているソフトの方式(節入り日の数え方・大運の端数)の説明を読む
  • 複数のソフトを見比べるのをやめ、1つのソフトで通して読む

算命学でわかること・わからないことと住まいへの活かし方

窓辺の机にノートと本を置いた明るい住まい。算命学を暮らしの参考にするイメージ
算命学は、住まいの判断を決めるものではなく、暮らし方を考える参考にします

最後の章では、算命学でわかること・わからないことを正直に分け、住まいへの活かし方と学び方、よくある質問へと進みます。最後にまとめのチェックリストも用意しました。

算命学でわかること・わからないこと

算命学でわかるのは、生まれ持った性質、性格や役割の傾向、人生のサイクル(大運)、人間関係の傾向といった、傾向の部分です。人間関係の傾向は、人体星図の頭・腹・手の星から読みます。命式は設計図に似ていて、構造の特徴は読めても、その家でこれからどんな暮らしが営まれるかまでは書かれていません。

反対に、わからないこともあります。未来の出来事の確定、運勢の良し悪しの断定、当たる確率を示す数字、そして医療・法律・投資の判断です。同じ生年月日なら、命式の骨格は同じになります。

個々の暮らしの事情までは反映されない点も、先に知っておきたいところです。「当たりますか」と聞かれたら、限界のある道具です、とお答えしています。

わかること(傾向)わからないこと
生まれ持った性質未来の出来事の確定
性格・役割の傾向運勢の良し悪しの断定
人生のサイクル(大運)当たる確率(的中率)の数字
人間関係の傾向医療・法律・投資の判断
ユイ

結局、どこまで信じていいのでしょうか。

建築士 匠庵

傾向を知る道具として信じる、というのが私の線引きです。決める前の材料にはなりますが、決める役は命式ではなく、ご自身です。

傾向という言葉は、天気予報の降水確率に近い使い方ができます。傘を持つかどうかは自分で決めるように、命式も判断を助ける材料に置くのが現実的です。

朱学院の説明では、宿命は変えられず、運命は自分の選択で変わります。命式が示すのは前者の一部であり、後者はこれからの暮らし方に委ねられています。最終的にはご自身の状況・命式と合わせてご判断を。

なお、守護神のように命式をさらに掘り下げる概念は、算命学の守護神で扱っています。命式を個別に詳しく見てほしいときは、鑑定者に相談する方法もあります。

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3つのものさしで見る算命学の住まいへの活かし方

占術の書物、建築用スケール、家計ノートを並べた、3つのものさしのイメージ
占術の理・建築の実・暮らしの利の3つのものさしで、住まいへの活かし方を考えます

算命学を住まいに活かすときも、私は占術の理(ことわり)、建築の実(じつ)、暮らしの利(り)という3つのものさしで考えます。占術の理では、命式の五行バランスや宇宙盤の行動領域を、自分の性質を知る手がかりとして読みます。ただし、五行と色や方位の対応は流派によって差があります。

建築の実では、暦の節目が天文データで決まっていることが、命式を出す手順の根拠になります。一方で、住まいそのものの良し悪しは、採光・換気・動線や建築基準法といった別の実務で決まります。ここを混ぜないのが、建築士としての線引きです。

暮らしの利では、命式を暮らし方や動き方のヒントとして使います。たとえば、一人で集中する時間を大切にしたい人と、家族と過ごす時間を大切にしたい人では、同じ間取りでも使い方が変わってきます。まあ、少し理屈っぽくなりましたが、命式は「自分の傾向を知って、住まい方を選ぶ材料にする」くらいがちょうどよい距離感です。

ものさし算命学での読み方
占術の理五行バランス・行動領域を、性質を知る手がかりにする(流派差あり)
建築の実暦の節目は天文データで決まる。住まいの物理は採光・換気・動線・建築基準法など別の実務
暮らしの利暮らし方・動き方のヒントにする。間取りの吉凶判断には使わない

算命学は方位をあまり重視しないため、方位や間取りの吉凶判断には結びつけません。方位や家相は、気学や風水が受け持つ領域です。住まいの相談の場では、施主から生年月日や干支の話題が出ることもありますが、占いと図面は別々のものさしとして並べ、折り合いを探すようにしています。

間取りや工事に関わる判断が必要なときは、占いだけで決めず、建築士・施工業者にご相談を。

占いとの付き合い方について

占いは、医療・法律・投資の代わりにはなりません。結果は傾向・参考として受け止め、暮らしの判断はご自身で行ってください。

算命学を学ぶ入口と入門書の選び方

木のテーブルに置かれた2冊の入門書とノート。算命学を学ぶ入口のイメージ
入門書は、命式の出し方と星の一覧が載っているかを目次で確かめて選びます

算命学を学びたいときの入口は、3段階で考えると迷いません。まず自分の命式を出して星の名前に慣れ、次に入門書で全体像をつかみ、必要なら講座や学校に進む、という順です。

  • 計算ツールで自分の命式を出し、星の名前に慣れる
  • 入門書で、陰占・陽占の全体像をつかむ
  • さらに深めたいときに、講座や学校を検討する

入門書として紹介しやすいのは、次の2冊です。価格は時期により変わるため、ここでは書きません。購入前に、書店や出版社の案内で確かめてください。

書名著者出版社・刊行年位置づけ
『一番わかりやすいはじめての算命学』有山茜日本文芸社・2022年9月はじめて学ぶ人向けの入門書
『増補版 算命学占い入門』中村嘉男主婦の友社・2019年一般読者向けの入門書

選ぶときは、命式の出し方と星の一覧が載っているかを目次で見ておくと、本文を読み進めやすくなります。

本格的に学ぶ層には、髙尾義政『原典算命学大系』全11巻(菜根出版、1980年。現在は髙尾学館から販売)が、学校の教本として知られています。

一方、朱学院は「書籍で算命学の核心は伝えられない」という学校の立場を示しており、教本は受講者向けに頒布しているそうです。講座や学校には流派があり、蔵干や大運の数え方を含めて教え方が異なる場合があるため、最初に学校の方式を確かめておくと安心です。

独学で進めるか、学校で学ぶかは、意見が分かれるところです。まずは命式を出して、星の名前や図が違和感なく読めるかどうかを、ご自身で試してみてください。読み進められそうなら入門書、もっと深く知りたくなったら講座、と順に広げていけば、遠回りにはなりません。

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※受講料・学習期間・試験の有無は講座とコースによって異なります。詳細は公式サイトでご確認ください。

よくある質問

算命学とはどのような内容ですか?

生年月日の干支から陰占・陽占の星を導き、性格や運勢の傾向を読む占術です。陰陽五行と干支暦が土台で、年・月・日の三柱から命式をつくり、人体星図や宇宙盤、大運などで読み広げます。結果は傾向・参考として受け止め、ご自身の暮らしの判断材料の一つとしてお使いください。

算命学で何がわかるのですか?

生まれ持った性質、性格や役割の傾向、人生のサイクル、人間関係の傾向がわかります。一方で、未来の出来事の確定や運勢の良し悪しの断定、的中率の数字は示せません。結果は、ご自身の状況・命式と合わせてご判断ください。

算命学と四柱推命は何が違いますか?

算命学は年・月・日の3柱で出生時刻を使わず、四柱推命は時刻の柱を加えた4柱で読む命術です。算命学は人体星図や宇宙盤で読み広げ、方位をあまり重視しない点も異なります。いずれも流派や学校により説明は変わります。

算命学は別名で何といいますか?

「算命術」とも呼ばれます。中国語の「算命」は命理学全般を指す言葉で、生年月日から性格や運命を推す意味での用法は、日本特有とされています。名前は似ていても指す範囲が違うため、海外の資料を読むときは注意してください。

算命学は生まれた時間がわからなくても調べられますか?

調べられます。算命学は年・月・日の3柱で読むため、出生時刻は使いません。ただし節入りの当日に生まれた方は、時刻によって月柱(立春当日は年柱)が変わる場合があるので、当日に当たるときはご注意ください。

まとめ:算命学とは命式で自分の傾向を知る入口

算命学は、生年月日から陰占・陽占の星を導き、性格や運勢の傾向を読む入口になる占術です。命式を出し、陰占と陽占をつなげて見て、流派やソフトによる差を知ったうえで読む。この3点を押さえれば、結果を鵜呑みにも切り捨てにもせず使えます。

建築士 匠庵

命式は、住まいで言えば最初に手にする設計図です。図面は暮らしを縛るものではなく、考える材料にすぎません。ご自身の状況・命式と合わせてご判断を。

  • 算命学は生年月日から陰占と陽占の星を導き性格や運勢の傾向を読む占術だと説明できる
  • 算命学の起源や系譜は学校ごとに説明が異なり史料の裏付けがないことを知ったうえで読んでいる
  • 算命学は出生時刻を使わず年柱と月柱と日柱の三柱で命式を読む占術だと理解している
  • 命式は陰占と陽占の二層でできていて生まれ持った性質と表れ方を分けて見られる
  • 人体星図は十大主星五つと十二大従星三つの計八星を部位ごとに置く図だと理解している
  • 頭は親で胸は自分で腹は子どもというように人体星図の部位の意味を一通り押さえている
  • 人体星図の手や肩や足の左右は流派や図の視点で食い違うことがあると知ったうえで読む
  • 年柱は立春で月柱は節入りで切り替わり暦の節目が命式を左右すると理解している
  • 立春の日時は年ごとに変わるため国立天文台の暦要項で自分の生まれ年を確かめられる
  • 蔵干は節入りから何日目かで選び境目の日に生まれた場合は時刻で変わりうると知っている
  • 計算サイトで命式が違うときは蔵干の数え方や基準時刻の差が一因だと知っている
  • 宇宙盤メーカーに生年月日を入れて陰占と人体星図と宇宙盤を実際に画面で確認した
  • 宇宙盤や天中殺や大運は命式から広がる読み方で詳しくは各記事で確認すればよいと知る
  • 算命学の結果は未来の確定ではなく傾向や参考として受け止めご自身の状況と合わせて考える
  • 住まいの間取りや工事の判断は占いだけで決めず必要に応じて建築士や施工業者に相談する

算命学とは、星の決まり方と暦の仕組みを知ったうえで、自分の傾向を参考にする占術です。節入りと蔵干が命式を左右することを覚えておけば、サイトごとの違いにも落ち着いて対応できます。住まいの判断は、占術の理・建築の実・暮らしの利の3つのものさしで考えてみてください。

ほかの占術も、あわせて見てみてください。方位や家の気の流れから読む風水とは、生まれ年の星と九星盤を使う九星気学とは、時刻の柱まで使う四柱推命とはの入口記事を、それぞれ用意しています。

算命学の各論は、次の記事で深められます。陰占の読み方、気学との使い分け、行動領域、身強・身弱の調べ方の視点から、さらに理解を進めてください。

ほかの占術で見る:紫微斗数とは?命盤の出し方と見方を初心者向けに建築士が解説/開運方法は住まいから|開運の意味と家で始める整え方を解説

命式を、自分で読めるようになりたい方へ

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この記事を書いた人

一級建築士・一級建築施工管理技士。数多くの住まいの設計・施工管理に携わってきた建築の専門家です。「同じ間取りでも住む人で運気が変わるのはなぜか」という現場での疑問から東洋占術を学び始めました。
不安を煽らず、建築の理屈で占いを読み解くのがモットー。
占いを盲信せず、建築のプロの視点で「住み心地と運気」をわかりやすく翻訳します。

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