こんにちは、住まいの気学の匠庵です。リビングの風水は、家具の配置と採光のバランスを優先し、色選びはその後に考えます。これは流派に共通する定説ではなく、一級建築士として住宅設計に関わってきた立場からの優先順位です。
さて、ソファの色を決める前や鏡を置く前に調べるほど、サイトごとに答えが違って手が止まってしまった方も多いと思います。方角の見方が分からない、結局どれを信じればいいのか分からない、という迷いが出るのも無理はありません・・・。
窓の光と風、人の動き、物の量は、住んでいる人が毎日体感できます。色や吉凶の答えは流派で割れますが、こちらは流派を問わず土台になるので、配置と採光を先に決めておくわけです。風水そのものの成り立ちは風水とは何かの解説で整理しています。
- リビング風水を配置と採光から整える理由
- 窓まわり・動線・余白という3つの原則
- 家具・色・鏡・方角を決める順番
- 賃貸や同居で動かせないときの整え方
リビング風水で最初に整えたい3つの原則

なぜ配置と採光が先なのかを流派の違いから確かめ、窓まわり・動線・余白という3つの原則を順に見ていきます。
リビング風水は配置と採光を先に、色をあとに考える
色や吉凶の答えは、流派によって変わります。八宅派は住む人の命卦と方位の組み合わせで見ますし、玄空飛星派は年ごとの運で吉凶が動くと考えます。同じ南東のリビングでも、見る流派が違えば勧める色が違ってくるわけです。
| 流派 | 見方の軸 | リビングに落としたとき |
|---|---|---|
| 八宅派 | 坐向と居住者の命卦 | 住む人ごとに吉方位が変わる |
| 玄空飛星派 | 三元九運という時間の区切り | 年や運で吉凶が動く |
| 日本の家相 | 間取りの方位別の吉凶 | 風水と同一視せず、日本独自の発展とみる |
風水という語の由来は、郭璞に仮託される『葬書』にあります。墓(陰宅)を選ぶための書で、山田利明氏の訳注(東洋大学の論文)では、四庫全書本の次の一節が確認できます。
氣乘風則散、界水則止
『葬書』(郭璞に仮託される書・四庫全書本)
気は風に乗れば散り、水に界されれば止まる、という意味です(意訳)。気を散らさず留める発想は、住まいでは窓の光と風を塞がない配慮と話が合います。が、墓の書と住宅の法令を直結させるつもりはありません。
そこで本サイトでは、占術の理、建築の実、暮らしの利という3つのものさしで見て、建築士の視点から配置と採光を先に、色をあとに考えます。流派横断の定説ではなく、迷ったときの順番として使ってください。
ユイ結局、どれを信じればいいのでしょうか。



全部を守る必要はありません。順番を決めて、できる範囲から整えます。
原則1 窓まわりを塞がず光と風の通り道をつくる


原則の1つめは、窓の前と窓まわりに背の高い家具を置かず、光と風の通り道を残すことです。住宅の居室の採光は、建築基準法28条1項と施行令19条3項により、床面積の7分の1以上の開口部が求められています。照明設備の設置などの措置を講じた場合は、国土交通大臣が別に定める割合で、10分の1までの範囲に緩和されます(2026年10月時点)。
換気のための開口部も、法28条2項で床面積の20分の1以上とされています。ただし政令の基準に適合する換気設備を設ければ、この規定は除外されます。どちらも窓と設備に関する基準であり、家具の置き方を縛る法令ではありません。
実務の所見としては、窓の大きさで確保した採光や通風も、前に背の高い家具を置けば実質的に減ります。入居後に窓の前へ背の高い収納を置いて、せっかくの光と風が落ちてしまうのは、設計の現場でよく話題になる典型例です。
動かせる範囲は、カーテンの開け方と、窓の前に置く家具の高さです。窓の位置は変えられなくても、腰高の家具に替えるだけで、光の通り道は戻ります。窓そのものの改修や位置の変更は、建築士・施工業者にご相談を。
法令の数値は2026年10月時点の内容で、法改正や個別の条件で変わることがあります。
原則2 出入口と動線を空けて家族が集まれる配置にする
原則の2つめは、出入口から各所へ人が通る動線を空け、家族が自然に集まれる配置にすることです。風水が説く気の流れと、実際の動線や視線の通りやすさは、同じ方向を向いています。多くの解説に共通する考え方であり、流派ごとの細則には踏み込みません。
防災の面でも、出入口付近の置き場所は大切です。東京消防庁の広報(平成27年5月)は、出入口付近に家具を置くと、転倒した家具が出口をふさぎ、部屋から出られなくなる恐れがあるとして、置く向きにも注意を促しています。同庁の地震被害調査では、負傷者の3〜5割が、屋内での家具類の転倒・落下・移動によって負傷していました。
実用の基準は、動線、視線、窓の映り込み、コンセントの位置です。ソファやテレビの置き場所に迷うときは、風水の方角より先に、人がどこを通り、どこから部屋が見えるかを確かめます。コンセントは配置を決める早い段階で見ておくと、延長コードが通路を横切る事態を避けられます。
通路の幅は、家族の人数や家具の大きさで適正が変わります。実際に歩いてみて、ぶつからずに通れるかを確かめるのが確実です。家族が集まる場所は、テレビや食卓など視線が向かう先を中心に考えると、自然に人が寄ってきます。
原則3 物を詰め込まず余白と清潔を保つ
原則の3つめは、物を詰め込みすぎず、余白と清潔を保つことです。床や棚、窓台に物が溜まると、原則1の光と風、原則2の動線が少しずつ落ちていきます。つまり3つめは、前の2つを保つための維持管理にあたります。
清潔と整理整頓は、流派を問わず多くの解説に共通する考え方で、一般的には気の流れを滞らせない習慣とされています。いえ、掃除をすれば運気が上がる、と断言できる根拠は私にはありません。
建築の側では、換気設備を計画どおりに運転させておくことが、性能を活かす近道です。ホルムアルデヒド対策として、居室の機械換気設備には、住宅の居室で1時間に0.5回分の換気量を確保する基準があります(施行令20条の8・2026年10月時点)。
置く量は、続けられるかどうかを基準に、収納の容量と使う頻度に合わせて決めてください。
リビング風水の3原則
- 原則1:窓まわりを塞がず、光と風の通り道を残す
- 原則2:出入口と動線を空け、家族が集まれる配置にする
- 原則3:物を詰め込まず、余白と清潔を保つ
なお、自分の家の本命卦と吉凶方位は、八宅派の見方では居住者ごとに変わるので、リビングの位置や家具配置を考える参考材料として、風水の自動計算ツールで確かめてみてください。
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風水 自動計算ツールを使ってみる →リビング風水の家具配置で押さえたい基本


ソファ、テレビと時計、テーブルと机、収納家具の順に、置き場所を決める基準を示します。方角別の手順は、各テーマの記事に任せます。
ソファは壁を背にして出入口が見える位置を基本にする


ソファは、壁を背にして、部屋の出入口が見える位置を基本にします。後ろに壁があると落ち着きやすく、出入口が見えると、人の出入りに気づきやすいためです。流派の細部には踏み込まず、動線と視線から説明できる範囲にとどめます。
| 優先度 | 確かめること | 理由 |
|---|---|---|
| 1 | 出入口の見通し | 人の出入りに気づけて、動線も確保しやすい |
| 2 | 動線 | 通路や他の家具をふさがない |
| 3 | 窓 | 窓の前の背の高いソファは採光を落とす |
背の高いソファを窓の前に置くと、光が遮られて部屋の奥が暗くなります。設計上確保した採光が、家具で実質的に減るという、筆者の実務所見です。
置ける位置が限られる間取りでは、出入口の見通し、動線、窓の順に優先します。この3つは流派を問わず、暮らしの動きから説明できる基準です。
ハイバックのソファが大きく、テレビとの兼ね合いで部屋の中央に置くことになる、という迷いもよくあります。その場合は、部屋の広さに対してソファが大きすぎないかを先に見直すと、圧迫感を抑えられます。
つい熱が入りましたが、ソファの話だけで一記事になるほど奥が深いので、方角別の置き方や色の話は風水でソファの位置はどこが正解の記事に譲ります。
テレビと時計の位置は窓の映り込みと動線から決める


テレビは、窓の映り込み、コンセントの位置、動線を先に見て、風水の方位は参考にとどめます。南に掃き出し窓があるリビングでは、窓の光が画面に映り込みやすく、置き場所の判断は実用が先に立ちます。
日中のカーテンの開閉でも映り込みは変わるので、開けた状態と閉めた状態の両方で確かめます。コンセントの位置と数は配置の自由度を左右するので、レコーダーやゲーム機を含めて必要な口数を、先に数えておきます。
テレビの位置は、東や東南が望ましいとする解説と、北や西の壁に向けるとする解説があり、八宅派や玄空飛星派といった流派の見方でも扱いが分かれます。どちらが正しいと決められる根拠は、流派の間でも一致していません。
窓の映り込みは、設計の現場でも家具の配置を決めるときによく出る論点です。時間帯や季節で光の向きが変わるため、数字で一律に決めず、昼と夕方に実際の画面を見て確かめることをおすすめします。
さて、時計です。時計は、視線に入りやすく、動線の邪魔にならない位置を選びます。
窓の光で文字盤が見づらくならないか、ドアの開閉にかからない壁面かも確かめます。西向きの置き方は西向きテレビは風水的にNG、時計の方角は風水で時計の位置はどこが正解の記事で詳しく解説しています。
ダイニングテーブルと机・ドレッサーの向きの考え方
ダイニングテーブルも、机やドレッサーも、向きを決める基準は共通しています。出入口の見通し、窓の光の入り方、動線、そこに座る人の居場所の4つです。方角の吉凶を先に当てはめるより、この4つを順に確かめるほうが、置いたあとに後悔しにくくなります。
| 確かめること | ダイニングテーブル | 机・ドレッサー |
|---|---|---|
| 出入口の見通し | 座る人から出入口が見えるか | 作業中に出入口の気配が分かるか |
| 窓の光 | 食事の時間帯に眩しくないか | 手元や鏡に光が映り込みすぎないか |
| 動線 | 椅子を引いても通路に出ないか | 引き出しや扉が通路をふさがないか |
| 居場所 | 家族全員が座れる位置か | 一人で落ち着ける向きか |
丸いテーブルは、避けたいとする解説と、勧める解説の両方があります。形の吉凶は流派や書き手で分かれるので、本サイトでは断定せず、使う人の動きやすさを基準にします。
食事、作業、団らんを一つのテーブルで兼ねる家庭も多いはずです。その場合は、動かしやすい椅子や小さな家具から調整するのが現実的です。大きなテーブルを動かす前に、椅子の向きを変えて、光の入り方と視線の通りを確かめるだけでも、座り心地は変わるわけです。
収納家具は動線の外にまとめて生活空間を広く保つ
背の高い収納家具は、動線の外、壁際にまとめて置き、生活空間を広く保ちます。出入口から離すことも目安です。家具が動線の中に散らばっていると、部屋が狭く感じられ、通るたびに避ける手間が増えます。
出入口付近の転倒リスクにも触れておきます。前の章で紹介した東京消防庁の広報は、出入口付近の家具が転倒すると出口をふさぐ恐れがあるとして、置く向きに注意を促しています。
固定は、L型金具などによるネジ固定が高い効果を示すとされています。賃貸などでネジ穴を開けにくい場合は、ストッパー式とポール式の器具を併用すると、ネジ固定と同等の効果が得られると案内されています。
占術の理の側では、物を溜めないという一般論にとどめます。収納の方角の吉凶は流派で見方が分かれるため、クローゼットの方角やNG収納は風水でクローゼットを整える方法の記事で解説しています。
収納量と使う頻度に合わせて、動かせる家具から見直しましょう。毎日使う物ほど、取り出しやすい位置に置くわけです。複数のルールがぶつかったときの考え方は、風水で模様替えをするときの優先順位の記事に譲ります。
リビング風水の色選び・飾り物・方角は配置のあとに整える


配置のあとに考える色、鏡、飾り物、方角と、動かせないときの整え方を扱います。
カーテンとラグの色は部屋の明るさと流派の違いから選ぶ


カーテンとラグの色は、方位別の早見表で決めず、迷うときの順番で決めます。1つめは部屋の明るさ、2つめは好みや汚れやすさなど暮らしの条件、3つめが流派の考え方を参考にすることです。
| 順番 | 確かめること | 具体例 |
|---|---|---|
| 1 | 部屋の明るさ | 日当たりが弱い部屋の濃い色は暗く見える |
| 2 | 暮らしの条件 | 子どもやペットがいれば洗いやすさと汚れの目立ちにくさ |
| 3 | 流派の考え方 | 八宅派は命卦、五行の配当は流派や書物で揺れる |
五行は五色と五方に配当されますが、色名や対応は流派や書物によって揺れます。八宅派には命卦で色が変わる考え方があり、方位だけで色を決める説と併存しています。色と五行と方位を結ぶ表は、流派差ありの前提で見てください。
カーテンには、色のほかに建築的な役割もあります。平成11年省エネ基準レベルの住宅での試算例では、冬の暖房時に開口部から流出する熱が58%、夏の冷房時の昼に開口部から流入する熱が73%とされています(日本建材・住宅設備産業協会の図による試算例)。現行基準の住宅では割合が変わりうるため、目安として受け止めてください。
八方位ごとの色は風水の方角と色の関係の記事で詳しく解説しています。ここでは、迷ったときの順番だけをお伝えしました。
実際の商品は、洗いやすさや日差しの強さも見て比べてください。
リビングの鏡・姿見は窓と出入口との位置関係で考える


リビングの鏡や姿見は、窓と出入口との位置関係で置き場所を考えます。姿見風水で迷いやすい点も、判断の入り口は3つです。
窓の光は、昼の光が眩しく反射しないか。出入口は、入った瞬間に視界へ大きく映り込まないか。動線は、身支度で使う位置の近くに置けるか、です。
鏡は、窓の光を取り込める壁に置くと部屋が明るく感じられます。一方で、日差しの強い時間帯は眩しさにもなるため、時間帯を変えて見比べてから位置を決めると安心です。
鏡は、運気を増幅するものとする解説がある一方で、ソファの正面は避けたいとする解説もあり、流派や書き手で見方が割れます。合わせ鏡の細かい決まりは、ここでは取り上げません。
姿見を鬼門に向けて置くのが良い、という話を目にして戸惑う方もいます。鬼門は風水ではなく、日本の家相の考え方です。風水と家相を区別して読むと、混乱が減ります。
風水の姿見は、位置だけでなく安全面も大切です。家具の転倒対策と同じ考え方で、壁へ固定するか、ストッパーなどで倒れにくくしておくと安心です。全身鏡は、身支度の動線上に置くと使いやすくなります。
姿見や鏡を選ぶときは、サイズや枠の素材、固定のしやすさまで見て、実際の商品を比べてみてください。
家族写真・絵・カレンダーの飾り方
家族写真、絵、カレンダーは、飾る前に2点を確かめます。窓の光や出入口をふさがないか、そして家族が見て心地よい壁かどうかです。吉凶の細則より先に、この2点を見ておくと、飾り方の失敗が減ります。
飾り物の吉凶は、解説によって見方が割れています。迷信にすぎないと考える立場もあれば、避けたほうがよいとする立場もあり、どちらか一方に決める根拠は示されていません。
飾らないほうがよい、と言いたいわけではありません。いえ、飾り物は暮らしの彩りであり、家族が集まる壁は、家族の好みで選ぶのが基本です。
写真は目線の高さ、絵は光の当たり方、カレンダーは日付が読める距離と、使い方から位置を決めます。絵は窓からの光が直接当たり続けると色あせの原因になるため、光の向きも見ておきます。賃貸では、壁に穴を開けてよいかを契約書で確かめてから選びます。
カレンダーに予定を書き込む習慣があるなら、家族が立ち止まって見られる場所が向いています。家族写真は、季節ごとに入れ替えると、リビングに動きが生まれます。
家族写真のNGな飾り方やカレンダーの方角といった細則は、流派や解説で分かれるため、ここでは取り上げません。判断基準だけを持っておけば、新しく飾る物が増えても迷いにくくなります。
リビングの方角の見方と方角別の考え方
方角で迷う最大の原因は、どこを中心に見るかです。基本は建物の中心から見る考え方で、中心は図面上の重心にあたります。階段やベランダ、土地を含めるかどうかで見方が割れる点も、迷いの元になっています。
- 図面で建物の重心にあたる家の中心に印をつける
- 磁北と真北のズレを確かめ、どちらを基準にするかを決める
- 中心から見て、リビングがどの方位にあるかを読む
| 流派 | 見方の軸 | リビングでの見え方 |
|---|---|---|
| 八宅派 | 坐向と命卦 | 住む人ごとに吉方位が変わる |
| 玄空飛星派 | 三元九運(年運) | 年や運で吉凶が動く |
| 日本の家相 | 間取りの方位別の吉凶 | 風水と同一視せず、日本独自の発展とみる |
※流派により見方は異なります。
鬼門は日本の家相の考え方で、北東は日当たりが悪く湿りやすく冬も寒いため、水回りを避けるよう説かれた、と建築士の解説にあります。江戸時代までの生活環境を前提にした説明で、現代の住宅にそのまま当てはまるとは限りません。
南西のリビングは風水で南西の部屋は本当にNG、九星気学の見方は九星気学の方位とは、測り方そのものは風水の方角の見方の記事で解説しています。
私はこのように認識しています。ここに書いた手順が唯一の正解というわけではないことを、ご了承ください。
方位や家相の判断は流派によって異なりますので、最終的にはご自身の状況・命式と合わせてご判断を。間取りの見直しを伴う場合は、建築士・施工業者にご相談を。
図面の読み方に自信がないときは、間取り図をもとに診てもらう方法もあります。
賃貸や家族と同居でリビングを動かせないときの整え方


窓や方位を変えられない賃貸や、家族と共有するリビングでも、整えられることはあります。動かせる範囲から手を付ければ、費用をかけずにリビング風水の基本へ近づけます。
| 区分 | 内容 |
|---|---|
| 動かせる | 家具の向き、窓前の家具の高さ、カーテンの開閉、小物、片付け |
| 動かせない | 窓の位置、間取り、方位、壁や床の仕様 |
賃貸では、家具の固定にもひと工夫が必要です。ネジ穴を開けにくい場合は、ストッパー式とポール式の併用が、ネジ固定と同等の効果を発揮すると、東京消防庁の広報で案内されています。
さて、風水を自分の部屋だけに取り入れても意味があるのか、という疑問もよく聞かれます。効果の有無は断定できませんが、整えやすい範囲から始めて、暮らしやすさが変わるかを見るのが現実的です。
リビングのように家族で使う空間では、占いの結果より家族の合意が先です。家族の誰かが落ち着かないなら、配置を戻すのも立派な判断で、寝室の風水は別の記事で扱っているため、ここでは触れません。
気にしすぎなくてよい線は、安全と通行を守れているかどうかです。出入口をふさがず、倒れる家具を固定してあれば、まず十分です。
リビング風水に関するよくある質問とまとめ


迷いやすい点を質問形式でまとめ、記事全体の要点をチェックリストで振り返ります。
リビング風水のよくある質問
リビング風水で迷いやすい点を、4つの質問に絞って答えます。
リビングに良い色は何色ですか?方角ごとに変えないと運気に悪いのでしょうか
色は流派によって答えが割れるため、方角ごとに変えないと悪いと決めつける必要はありません。まず部屋の明るさと暮らしの条件で選び、そのうえで流派の考え方を参考にします。配置と採光を整えたあとに、無理のない範囲で取り入れれば十分です。
リビングに置いてはいけないものは本当に守る必要がありますか
置いてはいけないとされるものの多くは、流派や解説で見方が分かれます。守る順番は、窓や出入口をふさがないこと、動線を空けること、倒れる家具を固定することの順です。全部を守れない前提で、優先度をつけて整えます。
風水の本やサイトによってテレビや丸テーブルの扱いが違うのはなぜですか
八宅派は命卦と方位、玄空飛星派は年運、日本の家相は間取りの方位と、見方の軸がそれぞれ異なるためです。同じ置き方でも、流派が違えば評価が変わります。迷ったときは、窓の映り込みや動線といった実用の基準で決めます。
仏壇や床の間はリビングのどこに置けばよいですか
仏壇や床の間は、宗派や菩提寺、家族の考え方を優先して決めるのが基本です。風水の流派でも見方が分かれるため、方角の吉凶はここでは断定しません。迷うときは、出入口や動線をふさがない位置から検討し、菩提寺や家族と相談して決めます。
リビング風水は配置と採光から整えるのが基本(まとめ)
リビング風水は、窓まわりを塞がない、出入口と動線を空ける、物を詰め込まず余白と清潔を保つという3原則を先に整え、色や飾り物、方角は配置のあとに考えます。



全部を守る必要はありません。順番を決めて、できる範囲から整えてください。
3つのものさしで振り返ると、占術の理は、流派によって色や吉凶の答えが割れること、建築の実は、採光や換気の基準と出入口付近の家具の転倒への備えでした。暮らしの利は、賃貸や同居でも、動かせる範囲から整えることです。迷ったときは、この順番に戻ってきてください。
随分と偉そうに順番を語りましたが、これも流派横断の定説ではなく、あくまで建築士の視点からの優先順位です。最終的にはご自身の状況・命式と合わせてご判断を。窓や間取りに手を入れる場合や、家具の固定を含めた配置の見直しは、図面と現地を確かめたうえで、建築士・施工業者にご相談を。
風水の成り立ちや、気と五行の基本に立ち返りたいときは、風水とはの解説もあわせてご覧ください。
次のチェックリストで、ご自身のリビングを振り返ってみてください。
- 窓の前や窓まわりを背の高い家具でふさがず、光と風の通り道を残して暮らしているか見直す
- カーテンは日中に開けて採光と通風を確保し、夜は閉めて保温する習慣を毎日の暮らしに取り入れている
- 出入口の近くに倒れやすい背の高い家具を置かず、地震の際も出口をふさがない配置にしている
- ソファから部屋の出入口が見えて壁を背にできる位置かを、家具を決める最初の段階で確認している
- 人が通る動線の幅をしっかり空けて、家族が自然にリビングへ集まれる家具配置に整えている
- テレビは窓の映り込みとコンセント位置と動線を確かめて、無理のない位置に決めている
- 時計は視線に入りやすく動線の邪魔にならない場所を選び、方角は流派の違いを踏まえて参考にとどめている
- ダイニングテーブルや机の向きは、出入口の見通しと光の入り方と動線を基準に考えている
- 収納家具は動線の外の壁際にまとめ、L型金具やポール式の器具で転倒しないよう固定している
- 床や棚の上に物を置きすぎず余白を残し、掃除しやすい清潔な状態をふだんから保っている
- カーテンとラグの色は部屋の明るさと好みを先に決め、流派による色の違いは参考として扱っている
- 鏡や姿見は窓と出入口との位置関係を確かめてから、家族が使いやすい置き場所を決めている
- 家族写真や絵やカレンダーは、窓と出入口をふさがず家族が見やすく心地よい壁に飾っている
- 方角は家の中心から見る考え方を知り、流派によって見方が違うことも理解したうえで判断している
- 賃貸や同居で動かせないときは、家具の向きと小物とカーテンなど動かせる範囲から整えている
配置と採光を整えれば、色や飾り物の迷いは小さくなります。流派の違いは参考として受け止め、動かせる範囲から無理なく進めてください。判断に迷う点は、ご自身の状況と照らし合わせたうえで、建築士・施工業者にもご相談を。
リビングの次は、ほかの部屋の風水や、家の中心の見方もあわせて読むと理解が深まります。建築士の視点で、配置の優先順位を解説した記事を並べました。







